『世界という舞台』
「わたしなんかいても、いなくても同じだ。わたしの人生に意味なんかない。」世界の厳しい現実にもまれる中で、わたしたちはついそんな風に思ってしまうことがあります。そんなときには、この世界を一つの大きな舞台だと考えてみてはどうでしょう。この地球を神様が創った大きな舞台と考え、わたしたち一人ひとりをその舞台に登場する役者と考えるのです。
そもそもわたしたちが舞台に立ったのは、必ず役割があるからです。もし役割がなかったなら、神様はわたしたちを舞台に立たせなかったでしょう。もし役割がないなら、もし意味がないなら、わたしたちは地上に生まれてこなかったはずなのです。その役に、目立つ、目立たないはあるかもしれません。ですが、どの役もなくてはならない、大切な意味を持っているのです。その役が欠ければ、世界という舞台が不完全なものになってしまうのです。「いても、いなくても同じ」ということは、絶対にありません。
目立たない役だったとしても、気にする必要はありません。役者にとって大切なのは、自分が目立つことではないからです。役者にとって大切なのは、みんなと力を合わせて、すばらしい舞台を作り上げていくこと。役を与えてくれた神様の期待にこたえて、自分の役を演じ切ることなのです。みんなですばらしい舞台を創り上げ、大きな喝采を受けるなら、その喝采は主役だけに向けられたものではありません。舞台という一つの世界を作り上げたすべての役者に向けられたものです。神様は、役者の一人ひとりを同じように賞賛し、労って下さるに違いありません。人の役をうらやむことなく、自分の役を演じることに全力を尽くしたいと思います。
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