祈りの小箱(203)『「ありがとう」と「ごめんなさい」』


『「ありがとう」と「ごめんなさい」』
 祈りとは何か。いろいろな定義がありうると思いますが、祈りが神様との対話だということは間違いがないでしょう。聖書を通して、あるいは心の中から囁きかける神の声に耳を傾け、その声に応答する。わたしたちの問いかける声に、神が応答する。それが祈りの基本だと思います。
 神様と対話すると言われても、初めはどうしていいか分からないかもしれません。初めての方には、まず神様に向かって「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うことから始めることをお勧めしたいと思います。1日の終わりに、神様が与えて下さった恵みに感謝して「ありがとう」と言うなら、それは感謝の祈りです。神様がこんなに恵みを与えて下さったのに、周りの人たちや自分自身を苦しめ、神様を悲しませてしまった。そのことを反省して神様に「ごめんなさい」と言うならば、それは痛悔の祈りです。
 愛されている人が、愛してくれる人に向かい合うとき、口から出てくる言葉は感謝の「ありがとう」と反省の「ごめんなさい」に要約されると言ってもいいかもしれません。愛をしっかり受け止められたか、それとも受け止め損ねてしまったのか。親子であっても、夫婦であっても、友だちどうしであっても、愛しあう者同士のコミュニケーションは、この二つの言葉から始まると言っていいでしょう。神様とのコミュニケーションも同じ。まず、「ありがとう」と「ごめんなさい」から神様との対話を始めてみましょう。
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