フォト・ライブラリー(450)広島の桜2015

広島の桜2015

年の黙想が明け、昨日、宇部に戻ってまいりました。皆さまのお祈りのお蔭で、本当に豊かな恵みのときを過ごさせていただくことができました。感謝の思いを込めて、黙想開け第一弾のアップは広島の桜の写真です。

寺院建築を模したイエズス会長束黙想の家の鐘楼と桜。黙想に入った頃はまだ固い蕾でしたが、1週間あまりで一気に開花が進み、黙想が思わる頃にはほぼ満開でした。

桜の蜜を吸うためにやってきたメジロメジロはこうして、一輪一輪の花の蜜を丁寧に吸ってゆきます。

満開の桜の枝から、小首をかしげてわたしを見ているメジロ。決して怪しい者ではありません。

満開の桜の枝にとまったメジロ。嘴は、花粉ですっかり覆われて黄色くなっています。

今年も見事に咲いた長束の桜。長束は、今から17年前の春に、わたしが修道者としての第一歩を踏み出した記念の場所です。

メジロたちに誘われて、裏山からニュウナイスズメが飛んできました。なかなか人前に姿を見せない珍しいスズメです。普通のスズメと一ヶ所だけ決定的に違うところがあるのですが、お気づきになったでしょうか。

広島平和記念公園でも、元安川沿いの桜が満開を迎えていました。奥に見える原爆ドームは、被曝70周年に備えて補修工事中です。

のどかな春の陽ざしと満開の桜。この平和が、いつまでも続くようにと心から祈らずにいられません。

お花見をしている人たちの頭上で、スズメも桜の花を眺めていました。スズメは、ほっぺたの黒い模様がチャームポイントです。

元安川のほとりの桜の老木。原爆のときには、この平和な川面がたくさんの遺体で埋め尽くされたと言います。美しい桜を愛でながらも、どうしても思い出さずにはいられない歴史です。

満開を迎えたばかりの桜の花が、ぽとりぽとりと地面に落ちてきました。スズメの仕業です。メジロのような細い舌を持っていないスズメは、こうして花を根元からちぎって蜜を吸います。

真っ青な空と桜の花びら。毎年、このコントラストが楽しみでなりません。

広島、世界平和記念聖堂の入り口では、しだれ桜が満開を迎えました。今度の日曜日はいよいよ復活祭。満開の桜の中で、喜びに満ちた復活祭になることでしょう。