祈りの小箱(223)『ありのままの輝き』


『ありのままの輝き』
 たくさんの人の前で話さなければならないとき、歌や踊り、朗読などを披露しなければならなくなったときなど、わたしたちはつい「ちょっとでも自分をよく見せたい」と考えてしまいがちです。なぜでしょう。それは、ありのままの自分では、たいしたことができないと思い込んでいるからかもしれません。自分に自信がないから、「自分を実際よりもよく見せなければ」と思ってしまうのです。
 でも、そのようにして力めば力むほど、実際の自分以上の自分を演じようとすればするほど、わたしたちの輝きは失われてゆきます。声や動きがぎこちなくなり、相手に「どこか不自然で、うさん臭い」という印象を与えてしまうのです。自分を実際の自分以上に見せるためのあらゆる努力は、逆の効果しか生まないのです。
 わたしたちが、一番輝くのは、ありのままの自分を自然体で生きているときです。自分の弱さや限界を素直に認めた上で、自分に与えられたよいものを精いっぱいに生かして頑張っているときにこそ、わたしたちは一番輝くのです。ありのままのわたしたちの中には、イエスが住んでおられる。そのことを信じたいと思います。わたしたちがありのままの姿になるとき、ありのままのわたしたちの姿を通してイエスの光が輝き出します。自分の力で実際よりも輝こうとすることをやめた人、自分のありのままを生きている人が一番まばゆい輝きを放つのはそのためです。ありのままの自分の輝きを信じ、どんなときでもありのままの自分を自然体で生きられるよう祈りましょう。
★このカードは、こちらからダウンロードできます。⇒
JPEG 230『ありのままの輝き』.JPG 直
PDF 230『ありのままの輝き』.PDF 直
★7月4日13:00-16:00、東京・四ツ谷聖イグナチオ教会ヨセフ・ホールにて講演会を行うことになりました。お近くの方は、ぜひご参加下さい。詳細は、また追ってお知らせいたします。