広島・平和記念の日
8月5〜6日の2日間、平和記念行事に参加するため広島に行ってきました。平和を願う人々の祈りに包まれた広島の様子を、写真でご紹介します。
5日の夕方、平和公園から世界平和記念聖堂まで「平和行進」が行われました。「せーかいのみんなきょうだいさぁ〜♪」と大きな声で歌いながら進む行列に、街の人たちも驚いているようでした。
夜7時から世界平和記念聖堂で行われた「平和祈願ミサ」。カトリックだけでなく、日本聖公会の皆さんもたくさん参加してくださいました。広島教区の新しい教区長、白浜被選司教のお姿も見えました。
猿猴川に映ったビルの明かり。美しい川面を眺めながら、世界の平和を祈らずにいられませんでした。
雲一つのない青空が広がった、8月6日の広島の朝。原爆投下の日も、こんな青空だったそうです。
いつもと同じように働き始めた人々の頭上に、原爆がさく裂しました。数万人が一瞬のうちに焼き殺され、地上から跡形もなく消されてしまうというということが一体どういうことなのか、想像することさえ出来ません。
朝の世界平和記念聖堂。原爆投下時間の8時15分に合わせて高らかに鐘が鳴り、原爆犠牲者追悼ミサが始まりました。
犠牲となった人々の苦しみを思いながら、荘厳なミサが捧げられました。すべての苦しみが、神様の御手の中で癒されますように。二度と戦争の悲劇を繰り返すことがありませんように。
「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です」というヨハネ・パウロ2世の言葉を、改めてしっかり心に刻みたいと思います。
ミサの後、平和記念公園を散策しました。
世界中からたくさんの人々が集まる8月6日の平和記念公園。原爆の犠牲となった方々の苦しみをしっかりと心に刻み、平和の土台にしたいと思います。
原爆投下直後に「黒い雨」を浴び、白血病で亡くなった12歳の少女、佐々木禎子さんを記念して建てられた「原爆の子」の像。今年も、たくさんの折り鶴が捧げられていました。
折り鶴を千羽折れば願いが叶うと信じ、鶴を折り続けた禎子さん。その思いは、折り鶴に乗って天に昇ってゆきました。
空高く吹き上がる噴水。天国にまで届きますように。
原爆犠牲者の皆さんを思い出すたびに、「どんなことがあっても、二度と戦争をしてはならない」という気持ちが強く湧き上がって来ます。こんなことが、二度と起こってはならないのです。世界平和のため、自分にできることから始めてゆきたいと思います。