【熊本復興支援from宇部・小野田8】

熊本復興支援from宇部・小野田8

鹿児島での講演会からの帰り道で、益城町・木山にある仮設住宅を訪ねました。220戸の仮設住宅が立ち並ぶ、大規模な仮設団地です。

仮設住宅が完成してから熊本を訪ねるのは、今回が初めて。東日本大震災の被災地でたびたび目にした光景でしたが、熊本にもまったく同じ現実がありました。現在、4,300戸の仮設住宅があるとのことです。

避難者の皆さんからもお話を聞きました。「プライバシーがほとんどない避難所よりはましだけれど、これから先のことが不安」というのが、一番よく聞かれた声でした。仮設住宅に住めるのは2年。終の棲家と思っていた家を失い、再建のめども立たないという状況の中で、将来への不安を感じている方が多いようでした。

木山仮設団地に3カ所設けられた集会所の一つ。住民相互の交流を図るため、住民の心のケアや独居老人の見守りなどのために、フルに活用されています。アロマテラピーやマッサージのサービスが行われたり、ときには外部からの支援団体による「だご汁」などの炊き出しが行われたりすることもあるそうです。

木山仮設団地を管理しているのは、熊本YMCA。9人の職員が、子どもからお年寄りまで数百人が暮らすこの仮設団地のために懸命に働いています。わたしたちも、熊本YMCAと協力しながら、12月23日にこの仮設住宅益城町「ミナテラス」でクリスマス集会を開催し、宇部・小野田ブロックからのクリスマス・プレゼントをお届けしようと思っています。避難者の皆さんが、仮設住宅で迎える初めてのクリスマスとお正月を少しでも暖かな心で迎えることができるよう、全力を尽くしたいと思います。