やぎぃの日記(60)「ヤッホー会」


 10月12日、体育の日の休みを利用して教会学校のリーダーたちや青年会のメンバーたちと一緒に山登りをした。これまでも何回か若者たちを集めて山登りをしたが、今回からこの山登りの集まりのことを「ヤッホー会」と呼ぶことにした。自然が好きな若者が集まって手近な山に登り、山頂からヤッホーと叫ぼうという趣旨の会だ。
 第1回目の今回は、長峰霊園から杣谷道に入って穂高湖を経由し、最終的に六甲山牧場を目指すルートにした。この道ならば、きちんとした山登りと楽しいピクニックの両方を味わうことができるからだ。付き添いの父兄2名も含めて、全部で16人が参加する賑やかな山登りになった。
 高く澄み渡った秋晴れの空の下、六甲山の自然を満喫した山登りだった。途中、木々が途切れて見晴らしがよくなっているところで休憩し、会の趣旨にのっとって神戸の街のほうに向かって「ヤッホー」と叫んだ。
 あちこちでそんなふうに立ち止まりながらゆっくりしたペースで登っていったが、それでも12時には穂高湖に着いた。教会を出発したのが9時半だから、2時間半で登り切ったことになる。穂高湖畔で休んでいるとき、1人の青年がザリガニを捕まえた。それをきっかけにみんな、それぞれ湖をのぞきこみ、何かいないかと探し始めた。普段は学校の先生や福祉施設の職員、研究員、会社勤めなどをしている若者たちがまるで子どものようにはしゃぐ姿は、見ていてとても微笑ましかった。
 穂高湖からは県道を通って六甲山牧場まで歩いた。牧場の広場でわたしたちがお昼ご飯の弁当を広げていると、あちこちから弁当をめがけて羊が走り寄ってきた。1人の青年を羊撃退係に任命し、彼が羊たちと戦っているあいだにわたしたちはゆっくりとお弁当を食べた。
 最後は、ケーブルカーで下山し、六甲駅の近くの居酒屋で懇親会をした。教会学校のことや青年会のこと、さらには教会の未来のことまで様々な話に花が咲いた。このような機会を通して生まれた若者たちのつながりが、未来の教会を支える土台になっていくことを願ってやまない。
※写真の解説…杣谷道にて。