2008-01-01から1年間の記事一覧

やぎぃの日記(18) 2008年の大晦日

2008年が終わろうとしている。今、六甲教会の司祭室でこのブログを書いているが、外は凍てつくような寒さだ。道にはほとんど車も走っておらず、あたりを静寂が包んでいる。冷たく静かな大気のあちこちに、ゆく年を振り返り、新年に向けて心を準備しようとす…

フォト・エッセイ(71) 津和野への旅

来年の3月に、津和野教会で中高生のための練成会をする。その下見として、中高生会のリーダー3人と一緒に津和野へ行ってきた。草津のお湯のお陰で、風邪はもうどこかに行ってしまったようだ。 今回は津和野の一駅手前の地福駅で降り、国道を歩いて津和野に入…

フォト・エッセイ(70) 雪の草津温泉

《お知らせ》12月29日から30日まで、中高生会の練成会の下見のため津和野に行ってきます。 東京での管区集会と若手の集いが終わったあと、新司祭2人と一緒に草津温泉に行ってきた。母が3人を温泉に招待してくれたのだ。 風邪ひきのまま東京に出てきたので温…

フォト・エッセイ(69) 六甲教会のクリスマス・ミサ

《お知らせ》12月25日から28日まで、イエズス会の管区集会と若手司祭の集いに参加するため東京に来ています。 24日は、午後4時半からの「子どもとともに捧げるミサ」を担当した。朝からのどが痛かったので歌えるかどうか心配だったが、なんとか声を出すこと…

バイブル・エッセイ(37) 羊飼いたちの笑顔

このエッセイは、12月24日に六甲教会で行われた「子どもたちとともに捧げるクリスマス・ミサ」での説教に基づいています。 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、…

やぎぃの日記(17) 青年のクリスマス会

12月21日の晩、青年会主催のクリスマス会があった。普段、仕事や勉強などでなかなか教会に来られない若者たちにも広く声をかけ、また若者たちに深い理解を示してくださっている壮年や御婦人方数人にもお声をかけたところ、結果として45人もの方々が参加して…

バイブル・エッセイ(36) 召し出しの不思議

六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。 「おめでとう、恵まれ…

マザー・テレサの言葉(19) 偉大なこと

イエスは、わたしたち貧しい者のところに来てくださいました。 神はわたしたちを愛している、 わたしたちは神にとって特別な者である、 神はわたしたちを偉大なことのために創造された、 つまり、互いに愛し、愛されるために創造された、 これらのよい知らせ…

入門講座(24) ニューエイジの挑戦

《今日の福音》ヨハネ1:35-42 洗礼者ヨハネの弟子たちが、洗礼者ヨハネの言葉を聞いてイエスの後についていき、イエスと共に一夜を過ごすという場面です。この場面は、入門式の中で読まれるのに本当にふさわしいと思います。 今日、入門式を受けた方々は、今…

祈りへの招き(1) 「さあ、ベツレヘムに行こう」

先日、第50回神戸市民クリスマスで行った「祈りへの招き」を文章にしてみました。 《聖書朗読》 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使…

やぎぃの日記(15) 第50回神戸市民クリスマス

神戸市民クリスマスが、なんとか無事に終わった。前日の18日は朝早くに山口で初ミサを立て、昼過ぎに福岡で初ミサを立ててから、夜は六甲で通夜を司式した。当日も、回心の集会祭儀と葬儀ミサを終えてから中央教会に駆けつけたので、正直言って直前まで十分…

フォト・エッセイ(68) 山口・カルメル会での初ミサ

山口のカルメル会から初ミサを依頼されたので、福岡に行く途中で山口に立ち寄った。新幹線の新山口駅を降りてディーゼル車両3台で編成された山口線の電車に乗り込むと、もうそれだけでずいぶん遠くに来たなぁという感じがしたが、カルメル会は山口駅からさら…

やぎぃの日記(14) 入門式

《お知らせ》12月17日から18日まで、山口・福岡方面に初ミサに出かけるため留守になります。 来年の受洗に向けて、わたしが担当している金曜日の入門講座から1名、火曜日の入門講座から3名の方々が入門式を受けられた。入門式というのは、キリスト教に入信す…

《第50回神戸市民クリスマスのお知らせ》

12月19日(金)の晩、第50回を迎える神戸市民クリスマスが三宮のカトリック神戸中央教会で行われます。神戸市民クリスマスは、神戸市内にあるプロテスタント諸教団とカトリック教会が合同で行うクリスマス行事です。午後7時30分から行われるクリスマス礼拝では…

マザー・テレサの言葉(18) 違った言葉

すべての「神の愛の宣教者」は、貧しい中でも最も貧しい者です。 だからわたしたちは何でもできるのです。 貧しい人々に与えられるのと同じものを、わたしたちも使います。 彼らが着ているのと同じような服を、わたしたちも着ます。 でも、わたしたちの貧し…

入門講座(23) 貧しい人々と共に

《今日の福音》マタイ18:12-14 イエス様は、100匹の羊のうち1匹でも迷い出る羊がいれば、99匹を安全な場所に残してその羊を探しに出かけられる方です。迷子の羊が反省して戻ってこなくても、自分から探しに出かけていくのです。 自分は迷っていない羊だと思…

バイブル・エッセイ(35) いつも喜んでいなさい

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。 “霊”の火を消してはいけません。預言を軽んじてはいけません。すべてを吟味して、良いものを大事にし…

フォト・エッセイ(67) ルミナリエ

数日ほど前のことになるが、一日の仕事を終え修道院で夕食を食べた後、散歩がてら三宮まで足を延ばしてルミナリエを見てきた。ルミナリエと言えば、神戸の冬の風物詩のようなもので、全国からわざわざこのルミナリエを見るためにたくさんの観光客がやってく…

フォト・エッセイ(66) 海遊館

今週は木曜日に仕事があったので、今日お休みをもらって大阪の海遊館に行ってきた。教会の若者たちも一緒だった。いつもとは違った環境で若者たちと関わることには意味があると思うし、わたしが休みの日ごとに体験している感動を彼らとも分かち合いたいとい…

《クリスマスってなに?》

このエッセイは、カトリック六甲教会の教会学校が毎月発行している冊子『JESUS KIDS』の12月号に掲載されたものです。 聖堂に馬小屋が置かれ、イグナチオ・ホールもきれいに飾りつけられました。クリスマス・コンサートの準備をする人たちの歌声が毎日のよう…

やぎぃの日記(13) 神戸のもう一つの顔

昨日の晩、教会の若者たち数人と一緒に夜回りに行ってきた。前回は三宮駅の周りを歩いたのだが、今回は大倉山公園や湊川公園の方を車と徒歩で周るコースに参加させてもらった。2週間前と比べると空気もだいぶ暖かく、風もない穏やかな夜だった。 大倉山や湊…

《「世界人権宣言」採択60周年記念》

今日12月10日、日本のカトリック司教団は国連による「世界人権宣言」採択の60周年を記念して「すべての人の人権を大切に」というメッセージを発表しました。1人でも多くの方の目に触れるようにとのことですので、このブログでも紹介させていただこうと思いま…

マザー・テレサの言葉(17) 人間として

わたしたちは日々、社会から拒絶された人々との交わりの中にいます。 わたしたちの最初の目的は、彼らの人間としての基本的な成長を助けることです。 人間として、同じ神の子として持つべき尊厳を回復するように努めるのです。 このことをするために、わたし…

入門講座(22) 終末とは何か

《今日の福音》ルカ10:21-24 この箇所を読むと、まずイエスは聖霊によって喜びに満たされて語ったとあります。心の底から湧き上がり、わたしたちをつき動かすような喜びは聖霊の働きなのかもしれません。 次に、イエスが救い主であることは知恵ある者や賢い…

バイブル・エッセイ(34) 道を整える

「神の子イエス・キリストの福音の初め。預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、/あなたの道を準備させよう。荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、/その道筋をまっすぐにせよ。』」 そのとおり、洗礼者ヨ…

フォト・エッセイ(65) 近江散策③

今のわたしにとって喜びの源になっているのは、ミサを立てること、そして司祭として教会の人たちと交わることだと思う。ミサを立てていると、ときに信じられないほどの霊的恵みを与えられることがある。それは、まぎれもなく司祭としてわたしが拠って立つべ…

フォト・エッセイ(64) 近江散策②

近江八幡は古い商家の家並みで有名なのだが、そこに行くまでに駅から20分ほど歩かなければならない。バスも出ているが、日中は1時間に2本くらいしか便がないので歩いた方が速い場合も多い。わたしがバス停に着いたときは、あいにく前のバスがつい先ほど出た…

教会報記事「マザー・ハウスのクリスマス」

このエッセイは、カトリック六甲教会教会報・クリスマス特別号に掲載されたものです。 もう10年以上も前のことになりますが、わたしは2回の待降節をカルカッタのマザー・テレサの家で過ごしました。マザー・テレサが住んでいた家は、世界中にある「神の愛の…

フォト・エッセイ(64) 近江散策①

紅葉もほとんど終わってしまったし、今週はどうしようかなあと考えていた時に「そうだ、琵琶湖に行こう」と思った。10月に比叡山に登った時に、山の上から琵琶湖を見渡した。そのときに、これはまた別の機会に琵琶湖は琵琶湖としてじっくりと見に来なければ…

バイブル・エッセイ(33) 目を覚ましていなさい

「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責…