2020-01-01から1年間の記事一覧

こころの道しるべ(46)幸せの扉

幸せの扉 幸せになりたいなら、「どうしたら幸せになれるか」ではなく、「どうしたら誰かを幸せにできるか」と考えましょう。幸せの扉は、自分のために開けようとしても開きません。幸せの扉は、誰かのために開けようとしたとき開くものなのです。 『やさし…

バイブル・エッセイ(943)委ねる愛

委ねる愛 モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。幼子はたくましく育ち、知恵に…

バイブル・エッセイ(942)闇に輝く光

闇に輝く光 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝…

バイブル・エッセイ(941)時を越えた出会い

時を越えた出会い そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。ヨセフもダビデの家…

こころの道しるべ(45)美しさは同じ

美しさは同じ 注目されて咲く花も、人目につかずひっそりと咲く花も、美しさに変わりはありません。目立たないことを嘆くより、いまここに自分が生きていること自体を喜び、よりいっそう美しい花を咲かせられますように。 『やさしさの贈り物~日々に寄り添…

バイブル・エッセイ(940)本当の謙虚さ

本当の謙虚さ 天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれ…

こころの道しるべ(44)よい香り

よい香り 謙虚さは、よい香りとなって周りの人をよい気持ちにします。傲慢は、嫌な臭いとなって周りの人を不愉快にします。外見をどんなにきれいにしても、ひどい臭いがすれば台無し。心を清め、いつもよい香りを漂わせることができますように。 ※このカード…

バイブル・エッセイ(939)喜んで待つ

喜んで待つ 神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。彼は光ではなく、光について証しをするために来た。(ヨハネ1:6-8) 洗礼…

こころの道しるべ(43)心の隠れ家

心の隠れ家 疲れ果てたときのために、心の奥深くに隠れ家を作っておきましょう。仕事のストレスや他人の言葉、嫌味や悪口、お世辞などが追いかけて来られない場所、ただ愛するものだけと一緒に過ごせる場所が心の中にあれば、つらい日々でも耐えられるでしょ…

バイブル・エッセイ(938)謙遜の道

謙遜の道 神の子イエス・キリストの福音の初め。預言者イザヤの書にこう書いてある。「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの道を準備させよう。荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。』」そのとおり、洗礼者…

【重版決定】『やさしさの贈り物』

『やさしさの贈り物』重版決定 『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366』(教文館刊、定価900円+税)、発売からまだ1週間ですが、早くも重版が決定したとのことです。皆様方の応援に心より感謝いたします。長引くコロナ禍の中で疲れた心に、ほんの少しでも…

こころの道しるべ(42)幸せのすぐ近く

幸せのすぐ近く 嫌なことが続き、自分への評価が下がっているときは、ほんの少し誰かを喜ばせることができただけで、「こんなわたしでも、誰かを喜ばせることができるんだ」と思って幸せになれます。苦しいときにこそ、わたしたちは幸せのすぐ近くにいるので…

バイブル・エッセイ(937)悔いのない人生

悔いのない人生 「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくような…

こころの道しるべ(41)よさを分かち合う

よさを分かち合う 誰もが、その人だけのよさを持ったかけがえのない存在。ですがそのよさは、独り占めにするためではなく、みんなと分かち合うためのもの。自分のよさに気づき、それを誰かのために生かすとき、わたしたちは自分の人生の意味や価値を実感する…

バイブル・エッセイ(936)信じる力

信じる力 「人の子は、栄光に輝いて天使たちを皆従えて来るとき、その栄光の座に着く。そして、すべての国の民がその前に集められると、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け、羊を右に、山羊を左に置く。そこで、王は右側にいる人たちに言う。『…

【新刊】『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366』発売!

『こころの深呼吸』に待望の姉妹編が登場! 『やさしさの贈り物~日々に寄り添う言葉366』(教文館・900円+税)ただいま予約受付中。 Amazon⇒amazon.co.jp/dp/4764200384/… 楽天ブックス⇒books.rakuten.co.jp/rb/16509697/ イーショップ教文館⇒https://shop-kyo…

こころの道しるべ(40)喜びあって生きる

喜びあって生きる わたしたちが見ているのは、相手の人生のほんの一部分。相手が見せる一番よいところだけを見て、うらやましがっても仕方ありません。むしろ、辛いことが多い人生の中に起こったささやかなよいことを、互いに喜びあって生きてゆけますように…

バイブル・エッセイ(935)わずかなものに愛を込める

わずかなものに愛を込める 「天の国はまた次のようにたとえられる。ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。それぞれの力に応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。…

こころの道しるべ(39)あたたかい目で

あたたかい目で 自分より若い人の言動に腹が立ったなら、同じくらいの年齢のとき、自分はどうだったかと考えましょう。「自分も似たようなことを言っていた」「もっと生意気だったかもしれない」と気づけば、まずは受け入れ、あたたかく見守ろうと思えるでし…

バイブル・エッセイ(934)人の思惑、神の時

人の思惑、神の時 「天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。賢いおとめたちは…

こころの道しるべ(38)短い時間でも

短い時間でも 病気や事故で早く亡くなったからといって、かわいそうな人、不幸な人とは限りません。短い時間であっても、精いっぱいに生きたその人の人生には、確かに意味があったのです。一緒に過ごせた日々を感謝し、心に深く刻むことができますように。 ※…

バイブル・エッセイ(933)じっと見つめるまなざし

じっと見つめるまなざし イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。そこで、イエスは口を開き、教えられた。「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。悲しむ人々は、幸いである、その…

こころの道しるべ(37)本当の自由

本当の自由 人をゆるすとは、怒りと憎しみの闇から解放されるということ。自分をゆるすとは、絶望といら立ちの闇から解放されるということ。人をゆるし、自分をゆるすことで、愛の光に包まれた、本当の自由に到達できますように。 ※このカードはこちらからJP…

バイブル・エッセイ(932)神を愛し、自分を愛する

神を愛し、人を愛する ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエスは言われた。「…

こころの道しるべ(36)なぜあの人が

なぜあの人が 病気のときに健康な人を見て、「なぜわたしだけがこんな目にあうのか」と考えたことがあるなら、健康を取り戻したときには、病気の人のことを思い、「なぜあの人がこんな目にあわなければならないのか」と考えて涙をこぼせる人になれますように…

バイブル・エッセイ(931)神のものは神へ

神のものは神へ ファリサイ派の人々は出て行って、どのようにしてイエスの言葉じりをとらえて、罠にかけようかと相談した。そして、その弟子たちをヘロデ派の人々と一緒にイエスのところに遣わして尋ねさせた。「先生、わたしたちは、あなたが真実な方で、真…

こころの道しるべ(35)幸せ集め

幸せ集め 大きな幸せを見つけられないときは、小さな幸せを集めましょう。道端に咲く花の美しさ、頬をなでる風のさわやかさ、道で人とかわす挨拶のあたたかさ。そんな小さな幸せを集めてゆけば、幸せがいっぱい詰まった心で一日を終えられるでしょう。 『や…

バイブル・エッセイ(930)共に祝う

共に祝う 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「…

こころの道しるべ(34)愛は死なない

愛は死なない 肉体が死んでも、その人が残した愛は決して死にません。愛された日々の記憶を胸に刻み、思い起こして感謝し続ける限り、その人の愛はわたしたちの中に生き続けるのです。悲しみに呑まれそうなときは、思い起こして感謝することができますように…

バイブル・エッセイ(929)神に捧げる

神に捧げる 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ…