2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フォト・エッセイ(46) コスモス②

東京への初ミサ旅行の2日目、空いている時間があったので昭和記念公園にコスモスを見に行ってきた。園内には3か所大きなコスモス畑があり、時期をずらして長い期間コスモスを楽しむことができるようになっている。今回、残念ながら一番広い「コスモスの丘」…

バイブル・エッセイ(27) 大切な掟

ファリサイ派の人々は、イエスがサドカイ派の人々を言い込められたと聞いて、一緒に集まった。そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を…

マザー・テレサの言葉(11) 聖性

《お知らせ》10月28日から29日まで、「大阪大司教区若手司祭の会」に出席するため和歌山県橋本市に行ってきます。 わたしがあなたたちのために祈るのは、 あなたたちが互いへの愛の中で成長するようにということです。 キリストの聖性にならって、キリストと…

入門講座(16) 洗礼と堅信

《今日の福音》ルカ12:35-38 主人の帰りを待つよい僕のように、いつ主人が帰って来てもいいように準備していなさいとイエスは言っています。「主人が帰ってくる」という表現は、世の終わりに審判者である「人の子」イエスが再び来られることの比喩と考えられ…

教会報記事「新司祭として」

聖イグナチオ教会報11月号に短い記事を書きました。叙階式でお世話になった聖イグナチオ教会の皆様、本当にありがとうございました。 「新司祭として」 先日は、トマス神父、アント神父、そしてわたくしの叙階式にご協力いただき、ありがとうございました。…

やぎぃの日記(8) 忘れていたこと

東京滞在中の3日目、足立区にある「神の愛の宣教者会東京修道院」で初ミサを立てさせてもらった。ちょうど炊き出しの日だったので、ボランティアの方々も御ミサに参加してくださった。御ミサが終わった後、わたしも一緒に池袋まで炊き出しに連れていってもら…

やぎぃの日記(7) 老兵

昨日は2箇所で初ミサを立てさせてもらった。 《ロヨラ・ハウス》 ロヨラ・ハウスはとても思い出深い場所だ。神学を勉強していた最後の1年間、週に1度お手伝いをさせてもらっていたからだ。お手伝いといってもわたしは何もできないので、寝たきりの神父様方の…

マザー・テレサの言葉(11) ふさわしい者

《お知らせ》10月22日から25日まで、初ミサのため東京に出かけます。東京から初ミサの様子などをお知らせできればと思いますが、インターネットの接続状況や向こうでの忙しさによって左右されるかと思います。 主よ、わたしたちを、 貧困と飢えの中に生き、 …

入門講座(15) 秘跡とは何か?

《今日の福音》ルカ11:37-41 イエスは、律法に従って食事の前に手を洗うことをしませんでした。ファリサイ派の人の食事に招かれていながら、不可解な行動です。イエスは、なぜこのような行動に出たのでしょう。一つ考えられる可能性は、ファリサイ派の人たち…

バイブル・エッセイ(26) 愚かな金持ち

群衆の一人が言った。「先生、わたしにも遺産を分けてくれるように兄弟に言ってください。」イエスはその人に言われた。「だれがわたしを、あなたがたの裁判官や調停人に任命したのか。」そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい…

やぎぃの日記(7) 生きがい

昨日、「やぎぃの会」があった。第5回目である今回のテーマは「生きがいってなに?」ということだった。初めにわたしが、8月と10月に「ラルシュ・かなの家」に行ったときに撮った写真を使って、ジャン・バニエが始めた「ラルシュ共同体」のことや「かなの家」…

《「ラルシュ・かなの家」のHPとブログのお知らせ》

以前にもお知らせしましたが、「ラルシュ・かなの家」はホームページとブログを開設しています。 ホームページでは、「かなの家」についての説明や家の最近の情報を読むことができるほか、仲間たちが作った「かなせっけん」や「かなシャンプー」、牛乳パック…

フォト・エッセイ(45) 分岐点

わたしが知っているのは、30年という「かなの家」の長い歴史の中の最近8年だけのことだが、この短い期間にも「かなの家」は少しずつ変化している。わたしが初めて行ったころ、「かなの家」はまだ社会福祉法人ではなかったし、現在施設の中心になっている「ま…

フォト・エッセイ(44) 祈りの輪

以前に紹介した静岡の「ラルシュ・かなの家」で、初ミサを立てさせてもらった。修練が終わってすぐに実習をさせてもらって以来、「かなの家」とは8年以上の付き合いになる。この数年は、毎年夏になると「帰省」のような感覚で遊びに行っている。神学生時代に…

フォト・エッセイ(43) コスモス①

《お知らせ》10月15日から16日まで、静岡の「ラルシュ・かなの家」に出かけます。その間、ブログの更新やコメントへの応答はできません。 東京に住んでいたあいだ、この時期になると必ず昭和記念公園にコスモスを見に行っていた。昭和記念公園は、わたしが住…

やぎぃの日記(6) 聖霊の風

聖霊の働きはよく風に譬えられるが、今日そのことを体で感じる出来事があった。「そんなことがほんとにあるのか」と疑う人がいるかもしれないが、まあ聞いてもらいたい。 西宮のカルメル会での、初ミサ中の出来事だ。そもそも、修道院の門をくぐった時から何…

バイブル・エッセイ(25) 招かれた人たち

今回のバイブル・エッセイは、10月12日の「子どもミサ」での説教に基づいています。 イエスは、また、たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来よう…

バイブル・エッセイ(24) マルタとイエス

今回のバイブル・エッセイは、10月7日、「神の愛の宣教者会」名古屋修道院で立てた御ミサの中での説教に基づいています。 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。 彼女にはマリアという…

マザー・テレサの言葉(10) マリアのみこころよ

イエスの母であるマリアよ、 あなたのこころをわたしにください。 あなたのこころは美しく、清く、けがれなく、 愛と謙遜に満ちています。 わたしもいのちのパンの中におられるイエスを、 受け取ることができますように。 あなたが愛したように、イエスを愛…

入門講座(14) 聖母マリア

《今日の福音》ルカ10:38-42 この箇所を素直に読めば、イエスは行動ばかりに気を取られているマルタを叱っているように思えます。ですが、せっかくイエスのために甲斐甲斐しく働いているマルタをまったくの悪者にしてしまうのもかわいそうです。そこで、この…

フォト・エッセイ(42) 丹波篠山②

今回、街を歩きながら至るところで秋の恵みを感じた。 まず黒豆だ。今回行くまで知らなかったのだが、丹波篠山は黒豆の産地として有名なのだそうだ。今はまさに黒豆の収穫の時期ということもあって、街のあちこちにある土産物屋さんの店頭には、たくさんの黒…

フォト・エッセイ(41) 丹波篠山①

先日、神戸地区で働く司祭修道者の集いが丹波篠山で行われた。毎月行われている集いだが、いつもは三宮の神戸中央教会に集まる。たまには同じ地区の中にある別の場所でも集まってみようということで、遠足も兼ねて今回は丹波篠山で集まることになった。 まず…

《柳田敏洋神父様の御説教》

9月21日に六甲教会で行われたわたしの初ミサでの柳田神父様の御説教です。紙にプリントしたものも用意しますので、御希望の方は事務室に取りに来ていただければと思います。土曜日までには準備できると思います。 《柳田敏洋司祭による片柳新司祭初ミサの説…

《「神の愛の宣教者会」名古屋修道院での初ミサ》

ロザリオの聖母の記念日であり、「神の愛の宣教者会」(Missionaries of Charity,略称M.C.)の創立記念日でもある今日、「神の愛の宣教者会」名古屋修道院で初ミサを立てる恵みを頂きました。 今から10年半ほど前、イエズス会での修練を始めるために埼玉の実家…

バイブル・エッセイ(23) 収穫の主

もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。だが…

フォト・エッセイ(40) 芋堀り

昨日、教会学校2年生の子どもたちと一緒に、三木市にある生協の農園まで芋掘りに行ってきた。秋晴れの天候にも恵まれて、とても気持ちのいい芋掘りだった。今回掘った芋は、ゴールデンウィークに子どもたち自身が植えた茎から育ったものだ。 自分たちが植え…

フォト・エッセイ(39) 書写山

姫路城の前からバスに乗り、書写山円教寺へと向かった。書写山円教寺という名前は神戸に住み始めてから知ったが、関西では有名なお寺らしい。「西の比叡山」とも呼ばれているそうだ。最近では映画「ラスト・サムライ」の舞台にもなったという。静寂の中に祈…

《コメントについてのお願い》

皆様、このブログにたくさんのコメントをお寄せいただきありがとうございます。皆様方の励ましや御意見に支えられながらここまで書き続けてこられたことを、心から感謝いたします。 そもそもコメント欄は、わたしがブログに書いたことに対する意見や感想を自…

フォト・エッセイ(38) 姫路城

昨日はお休みの日だったし天気もよかったので、近所の女子修道会でミサを立てたあと姫路に行ってきた。まだ姫路城を見たことがなかったし、書写山円教寺という大きなお寺があるという話を聞いて興味を感じてもいたからだ。 姫路城には正直言って驚いた。新幹…

フォト・エッセイ(37) 長崎の夜景

黙想の家がある立山から見る長崎の夜景は、とても美しい。最近完成した女神大橋のライトアップが、その美しさに花を添えている。黙想会のあいだ、夜は窓から夜景を見つめていることが多かったが、何時間見ていてもあきないほど美しかった。ときには、窓際で…