2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

バイブル・エッセー(993)ひとつの掟

ひとつの掟 そのとき、一人の律法学者が進み出て、イエスに尋ねた。「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか。」イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神…

こころの道しるべ(89)感謝と謙虚さ

感謝と謙虚さ 人間を成長させるのは、厳しい訓練より、むしろ誰かから愛される体験。厳しい訓練は、それに耐えた自分への過信と傲慢を生むことがありますが、愛される体験は、愛してくれた人への感謝と謙虚さを心に刻むからです。 『こころの深呼吸~気づき…

バイブル・エッセー(992)何をしてほしいのか

何をしてほしいのか イエスが弟子たちや大勢の群衆と一緒に、エリコを出て行こうとされたとき、ティマイの子で、バルティマイという盲人の物乞いが道端に座っていた。ナザレのイエスだと聞くと、叫んで、「ダビデの子イエスよ、わたしを憐れんでください」と…

こころの道しるべ(88)無駄な出会いはない

無駄な出会いはない 自分と同じ考え方、感じ方をする人との出会いは、安らぎと喜びをもたらす恵み。自分と違う考え方、感じ方をする人との出会いは、学びと成長をもたらす恵み。無駄な出会いは一つもありません。すべての出会いが恵みです。 『こころの深呼…

バイブル・エッセー(991)誰が本当に偉いのか

誰が本当に偉いのか そのとき、イエスは12人を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの…

こころの道しるべ(87)好みの違い

好みの違い 「白ワインよりも赤ワインが好き」という思いは、行き過ぎると「赤ワインより白ワインが好きな人は、ワインの味がわからない人」という思い込みを生みます。好き嫌いの問題が、優劣の問題になってしまうのです。好みのあいだに優劣はありません。…

バイブル・エッセイ(990)永遠の命を受け継ぐ

永遠の命を受け継ぐ イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれ…

こころの道しるべ(86)バランスの悪い想像

バランスの悪い想像 人間は、先に起こる不幸を想像するとき天才的な力を発揮しますが、先に起こる幸せを想像するのは苦手です。だから、先のことについては、バランスの悪い想像しかできないのです。先のことは神さまに委ね、わたしたちは「いま」に集中しま…

バイブル・エッセイ(989)神さまが結んだ絆

神さまが結んだ絆 ファリサイ派の人々が近寄って、「夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」と尋ねた。イエスを試そうとしたのである。イエスは、「モーセはあなたたちに何と命じたか」と問い返された。彼らは、「モーセは、離縁状を書いて離…