2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

バイブル・エッセイ(3) イエスの聖心の祭日

父のほかに子を知る者はなく、子と、子が示そうと思う者のほかには、父を知る者はいません。(マタイ11:27) 入門講座の第4回「受肉の神秘」で「イエスの聖心(みこころ)」への信心を紹介しましたが、今日5月30日は「イエスの聖心」の祭日でした。「イエスの聖…

フォト・エッセイ(5) カンチェンジュンガ

前回のフォト・エッセイのコメントの中で、ヒマラヤ山脈のカンチェンジュンガという山のことを話した。せっかくだから、カンチェンジュンガの写真も紹介しておこうと思う。 なにしろ、あの山を見た時の感動はすさまじいものだった。それまでの人生の中で一番…

フォト・エッセイ(4) 紅富士

もう2ヶ月以上前のことになるが、山中湖畔にある黙想の家で助祭叙階準備の黙想をした。 これまで富士山の写真を撮ろうと思ったことは何回かあって、実際に挑戦したこともあったのだが、なかなかうまく撮ることができなかった。天候にも左右されやすいし、車…

余談(2) コメント大歓迎

ブログを始めるにあたって、Web2.0ブームの火つけ役になったという梅田望夫氏の著作『ウェブ進化論』、『ウェブ時代を行く』や、梅田氏の姿勢に対して懐疑的な立場から書かれた西垣通氏の著作『ウェブ社会をどう生きるか』などを読んでみた。確かにWeb2.0と…

マザー・テレサの言葉(1) 隣人を愛する

「わたしは神を愛します。でも隣人は愛しません」というのでは不十分です。 目に見ることができ、触れることができ、一緒に住んでいる隣人のことを愛することができないなら、どうして見ることのできない神を愛することができるのでしょうか。 ですから、愛…

入門講座(5) イエス・キリスト②〜「神の国」の教え〜

《今日の福音》マルコ9:30-37 今日の福音には地名が2つ出てきます。ガリラヤとカファルナウムです。ガリラヤというのはイエスが住んでいたガリラヤ湖周辺の地方の名前で、カファルナウムというのはガリラヤ湖畔にある町の名前です。 10年以上前に聖地を巡礼…

フォト・エッセイ(3) 木洩れ日

青年会の遠足に続いて、先週の金曜日、婦人会の遠足に行ってきた。5月は新緑の美しいさわやかな季節なので、この時期に遠足が集中しても不思議はないだろう。 日差しが強い日だったので、木陰に入るのがうれしかった。この写真は、そうやって逃げ込んだ木の…

バイブル・エッセイ(2) なぜキリストの肉を食べるの?

「わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる。わたしが与えるパンとは、世を生かすためのわたしの肉のことである。」それで、ユダヤ人たちは、「どうしてこの人は自分の肉を我々に食べさせることができる…

フォト・エッセイ(2) バラの花

シレジウスという人が書いた詩に、次のような一節がある。 「バラは何のために咲くのでもない、 バラは、ただ咲くがゆえに咲く。」 先日、教会の青年会と一緒に「布引ハーブ園」へ遠足に行ったのだが、その時とても美しく咲いているバラの花を見てこの一節を…

《キリスト教入門講座のお知らせ》

このブログに掲載しているキリスト教入門講座は、わたしが六甲教会で毎週行っているキリスト教入門講座ので話した内容をまとめたものです。 入門講座は、下記の通り行われていますので、もし興味をお持ちになった方はどなたでも、いつでもご参加ください。 ☆…

バイブル・エッセイ(1) 偉くなりたいならば…

《マルコ9章30-35節》 一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたからである。イエスが座り、十二人を呼び寄せて…

入門講座(4) イエス・キリスト①〜受肉の神秘〜

《今日の福音》マルコ8:14-21 遠くに出かけるために舟で沖へ漕ぎだしたとき、弟子たちはパンを持ってくるのを忘れたのに気づきました。大切な食料を忘れてしまったのです。弟子たちは狼狽し、イエスから叱られるのではないかと思っていたことでしょう。ちょ…

フォト・エッセイ(1) 六甲山の新緑

神戸に来てうれしいことの一つは、すぐ近くに山があることだ。 東京にいたとき、わたしは週末よく奥多摩や秩父にまで出かけて行って、山の中を歩き回りながら写真を撮っていた。だが、わたしが住んでいた上石神井から奥多摩や秩父までは、電車で1時間以上か…

余談(1) ブログ、始めました。

近頃、キリスト教を中心とした一神教に対して非難が集中している。いわく、「独善的、排他的な宗教であって、和を尊ぶ日本人のメンタリティーとは相いれない」、「アメリカが世界を支配しようとするのも、その背景に自分たちだけが正しいという一神教的発想…

《関連書籍》

☆著作☆ 1.『愛する子どもたちへ マザー・テレサの遺言』、ドン・ボスコ社、2001年。 2.『わたしはあなたを忘れない マザー・テレサのこころ』、ドン・ボスコ社、2001年。 3.『聖なる者となりなさい マザー・テレサの生き方』、ドン・ボスコ社、2002年。 …以…

入門講座(3) 世界の創造と人間

世界の創造と人間《今日の福音》ヨハネ14:27-31 「わたしは平和をあなた方に残し、わたしの平和を与える」とイエスはおっしゃいます。但し、その「平和」はわたしたちが普通に言う平和とはだいぶ違うもののようです。実際、イエスの弟子たちはたびたび迫害を…

入門講座(2) 宗教とは何か

宗教とは何か?《今日の福音》ヨハネ10:22-30 「お前はメシアなのか」と問い詰めるユダヤ人たちに、イエスは「わたしと父とは一つである」と答えます。これはまったく驚くべき答えです。イエスは、ご自分がメシア以上のもの、神そのものだとおっしゃったので…