フォト・ライブラリー(351)『いのり☆フェスティバル関西』2013

『いのり☆フェスティバル関西』2013

2月19日の晩、関西で初めての『いのり☆フェスティパル』が、日本基督教団東梅田教会(小豆真人牧師)で開催されました。年齢の壁、宗教、教派の壁を越えて「いのり」をテーマに繰り広げられた出会いと交わりのひとときの様子を、写真でご紹介したいと思います。

『いのり☆フェスティバル』の基本的な発想は、教会関係者によるフリーマーケット。キリスト新聞や女子パウロ会を始め、福祉作業所、プロテスタントのフリーペーパー『レタスラン』、仏教のフリーペーパー『フリースタイルな僧侶たち』、関西学院神学部などがブースを出し、たいへんな賑わいでした。犬のぬいぐるみは、ゆるキャラの「ぽーろくん」です。

神戸で5年以上にわたって活動を続けている、われらが「キリスト教超教派青年の集い」もブースを出展。イラストがじょうずな青年が作った活動紹介のチラシを配って、来場者たちに参加を呼びかけました。天台宗僧侶で落語家の露の団姫(まるこ)さんと一緒に記念撮影です。

会場の一角で、独特の雰囲気を醸し出していたのが関西学院大学神学部ブース。プロレスのマスクをかぶった学生に、腕相撲やクイズで挑戦するコーナーでした。未来の牧師先生たちのパワーに圧倒されます。

池口龍法師が代表を務める、『フリースタイルな僧侶たち』のお坊さんたち。教会でこんなにたくさんのお坊さんの姿を見ることはまずありません。それにしても、みなさん若くて「イケメン」。池口龍法師は『美坊主図鑑』(廣済堂出版)にも載っているそうです。

お坊さんたちの隣で、われらが女子パウロ会のシスターたちもお店を出していました。さすがはメディア宣教の老舗、若いお坊さんたちの勢いにも負けてはいません。

18:20から、中央ステージで池口龍法師(浄土宗僧侶)と波勢邦生師(プロテスタント)との鼎談『カミとホトケと、ときどきオタクⅡ』が開催されました。この時間までに、来場者は200人を越えていたようです。

 鼎談では「お釈迦様を中心としたお寺、キリストを中心とした教会と、ミッキーマウスを中心としたディズニーランドの違いは?」、「観音様やマリア様の像は、アニメのフィギュアとどこが違うのか?」など『いのフェス』らしい奇想天外な質問や、「そもそも救いって何?」、「どのくらい信仰に熱心ならば救われるのか?」、「仏教徒も、あるいはキリスト教徒も救われるのか?」、「性同一性障害の人は洗礼を受けられるのか?」、「カトリック偶像崇拝ではないか?」などの基本的な質問などが寄せられ、大いに盛り上がりました。
【感想】
 若いお坊さんたちが極楽浄土のためにこれだけ本気で頑張っているならば、わたしも神の御国のためにもっと頑張らなけれどと思いました。方法や言葉は違いますが、苦しんでいる人々の心に寄り添いたい、自分たちに伝えられた救いの知恵を人々に伝えたいという思いは仏教もキリスト教もまったく同じ。一緒にできることも、きっとたくさんあるでしょう。
 今年の5月には『聖☆おにいさん』が映画化されるそうですから、仏教とキリスト教のコラボはこれからもっと注目を集めるに違いありません。仏教とキリスト教が何かを一緒にしていることで、若者たちは「宗教は独善的で偏狭」という固定観念を破られ、安心するようです。仏教とキリスト教のコラボは、きっと双方の宣教にとって役に立つことでしょう。これからも、このような試みが全国で行われ、一人でも多くの若者が宗教の門をくぐるきっかけになればと思います。
■『いのり☆フェスティパル』の公式HPはこちらです。次回は東京で9月に開催予定とのことでした。⇒ http://www.inofest.com/