フォト・ライブラリー(463)彼岸花の風景2014

彼岸花の風景2014

 美祢(みね)の刑務所に向かう途中で、田んぼの畔のあちこちに、真っ赤な彼岸花が咲く美しい風景に出会いました。まるで日本の原風景のようなのどかな景色をお楽しみください。

 金色の稲穂がそよぐ田んぼの畔に、彼岸花の真っ赤なストライプが走っています。まるで、燃え上がる火のような赤です。

 田んぼの畔を覆いつくすようにして咲く彼岸花。根に含まれた毒で、モグラの攻撃から畦を守っているのだそうです。

 かつて飢饉が村を襲ったときには、彼岸花の球根を毒抜きして食べることもあったとか。彼岸花は、非常食でもあるのです。

 彼岸花に守られて、たわわに実った金色の稲穂。「実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という俳句を思いだします。

 こちらは、教会の近くの川辺に咲いた白い彼岸花。赤い彼岸花と、並んで仲よく咲いています。

 白と赤の彼岸花のあいだに、どちらともつかないピンク色の彼岸花が咲いていました。

 見事に雄しべを広げた彼岸花。神々しいまでの美しさです。

 宇部教会の庭に咲いているのは、どういうわけか白い彼岸花ばかり。教会には、白い彼岸花がよく似合うようです。まるで、カレンダーを見ているかのように、毎年このお彼岸に合わせて花を咲かせる彼岸花。夏の暑さもこの花に合わせて終わり、いよいよ本格的な秋がやって来ます。