やぎぃの日記(65)越冬炊き出し①


 昨日、東遊園地で行われている越冬炊き出しに参加してきた。この炊き出しは、神戸近郊のキリスト教団体や有志のボランティア・グループが中心になって行っているものだ。12月28日から1月5日まで毎日行われているが、今年は特に元日と5日がカトリック教会の当番日だった。
 去年、六甲教会からこの炊き出しへの参加者が少なかったことが不評を呼んだ。信徒数がこの辺りで一番多いカトリック教会なのに、炊き出しへの手伝いが少ないのは何事かという声が一部から上がったのだ。その汚名挽回ということもあって、今年は青年を中心にできるだけ多くの人に参加を呼びかけた。その甲斐あってか、今年は評議会議長の川合夫妻、壮年会会長の柾木夫妻を始めたくさんの方々が参加してくださった。特に10代から30代の若者たちの参加が多かったのはうれしい限りだ。
 わたしも、野菜刻みから始めていろいろ手伝わせてもらった。包丁で野菜を刻んだのは久しぶりのことだった。主婦の皆さんと比べると10分の1くらいの作業効率ではあったが、人参、里芋、大根、鳥肉などいろいろなものを刻ませてもらった。行列を作った労働者の方々への配食も手伝わせてもらった。昨日は、およそ200人ほどの方が食事を受けとってくれたようだった。
 配食が終わって何かすることがないかと思いながら歩いていると、マシア神父が懸命に食器洗いをしている姿を見かけた。寒い中での水仕事にもかかわらず、率先してその仕事を引き受けているその姿に心を打たれたわたしは、真似をして食器洗いをすることにした。食事をしてもらうためには、後片付けが不可欠だ。目立たない仕事だが、心をこめてするに十分値する。1時間近くかけて数百枚の食器洗いを終えてから食べた炊き出しの雑煮は、ことの他おいしかった。



※写真の解説…1枚目、炊き出しが行われている東遊園地。2枚目、ニンジンを刻むマシア神父。3枚目、ボランティアの打ち合わせ。