フォト・ライブラリー(199)2011年12月10日の皆既月食

2011年12月10日の皆既月食

 昨晩10時頃、青年会のあるメンバーが興奮してわたしに電話をしてきました。「神父さん、大変です。すぐ外に出て月を見てください」と言うのです。試験の採点にかかりきりで皆既月食のことま気が回らなかったわたしでしたが、「それほどまでに言うのなら」ということで外に出てみました。すると確かに大変、月が欠け始めているではありませんか。(22:04撮影)

 月はみるみるうちに欠けていきました。寒かったので教会から出たり入ったりしながら撮影しましたが、感動してもう試験の採点のことはすっかり忘れてしまいました。(22:21撮影)

 あまりに感動したので、撮影するそばからfacebooktwitterに投稿していったところ、全国から月食の様子が知らされてきてますます興奮は高まってゆきました。まさに「皆既月食祭り」です。(22:36撮影)

 月が三分の一くらいにまで欠けたところで、不思議なことに気づきました。欠けて暗くなった部分が、うっすらと赤く光り始めたのです。(22:59撮影)

 すっかり欠けたとき、まるで巨峰の粒のように丸くて薄紫の、とてもおいしそうなお月様が現れました。(23:09撮影)

 時間も遅くなり、暗くて写真にも写せなくなったので部屋に戻りましたが、本当に感動的な1時間あまりの天体ショーでした。こんなに長い時間、空を見上げていたのは久しぶりのことです。