フォト・ライブラリー(218)北近江冬の旅〜竹生島・前半

北近江冬の旅〜竹生島・前半

お休みの日の朝、ふと「どこか遠くに行きたい」という気分になったので、JRの新快速で終点の長浜まで行ってきました。駅から出るとすごい大雪でびっくりしましたが、とりあえず遊覧船で竹生島を目指すことにしました。長浜港から竹生島まで、約30分の船旅です。竹生島は「神宿る島」と呼ばれていますが、雪煙の中に現れたその姿はまさに神秘の島という感じでした。

桟橋も大雪に埋もれていたので、下船の前に係員さんたちが総出で雪かきをしてくれました。いよいよ神秘の島に上陸です。

水深100mの湖底から突き出るように隆起したこの島は、四方を崖に囲まれています。島に上陸すると、まずは急な階段を上がってゆくことになります。鳥居をくぐると、そこはもう竹生神社の聖域です。

神社の境内は、どこも深い雪で覆われていました。同じ遊覧船で上陸した7-8人だけが今日のお客さんのようで、境内は深い静寂に包まれていました。時折、靴で雪を踏みしめて歩く「きゅっ、きゅっ」という音がゆっくりと響きます。

急な階段を登りつめて、ようやく本殿に到着しました。まるで日本人の心の原風景のような光景が、そこでわたしを待っていました。