「マザー・テレサに学ぶキリスト教」番外編


講座「マザー・テレサに学ぶキリスト教」番外編
 先週、5月4日はゴールデンウィークのために講座がありませんでした。そこで、今回は2010年のマザー・テレサ生誕100年に当たって書いたいくつかの記事の中からマザー・テレサ〜ほほえみの宣教者」(オリエンス宗教研究所刊『福音宣教』2010年8・9月合併号掲載)と題する記事をお届けしたいと思います。
 マザー・テレサは、キリスト教を貧しい人たちや苦しんでいる人たちに押し付けようとは決してしませんでした。信仰は一人一人の心の奥底に神が与える恵みであって、自分はそれに介入できないと考えていたからです。しかし、マザーと出会った多くの人々がキリスト教に改宗したのも事実です。その影響力は、20世紀のほかのどんな宣教師にも負けないと言って過言ではないでしょう。なぜそんなことがありえたのでしょう。
 その秘密は、マザーのほほえみにあるとわたしは思っています。マザーと出会ってあの笑顔で迎え入れられるとき、多くの人々は「自分は確かに愛されている」と感じて喜びに満たされ、同時に「これほどまでに愛されたのなら、この愛にこたえずにいられない」という思いに駆られました。そのようにしてマザーの愛に心をかき立てられた人々の中から、マザーと同じ信仰を選び、マザーと共にイエスに従いたいと思う人がたくさん現れたのです。
 目の前にいる人をキリストだと思い、心の底からの笑顔を浮かべて迎え入れる、マザーにとってそれが「すべての人は大切な神の子」という福音の生きた証であり、福音宣教そのものでした。これほど力強く、わかりやすい福音宣教はないでしょう。ですが、どうしてマザーは誰に対してもそんな笑顔を浮かべることができたのでしょう。この記事では、マザーの笑顔の源となった彼女の霊的な体験を紹介しています。
★記事「マザー・テレサ〜ほほえみの宣教者」はこちらからダウンロードできます。⇒ 
福音宣教2010年8・9月合併号.pdf 直
★6月1日(金)は京都ノートルダム女子大学での講演会のために講座はありません。講演会について詳しくはこちらをご覧ください。⇒
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