フォト・ライブラリー(459)長崎ミニ巡礼

長崎ミニ巡礼

 先日、仕事で長崎に行ってきました。信徒再発見150周年記念の祝賀ムードに沸く長崎の教会。写真でお楽しみください。

 信徒再発見の舞台となった大浦天主堂。鮮やかな新緑が教会や周囲の建物を彩っていました。

 旧長崎大司教館の向かいの庭に置かれた、信徒再発見のレリーフ。1865年、プチジャン神父が天主堂で祈っていると、イザベリナ杉本ゆりら10人ほどの浦上の信徒がやって来て、「サンタ・マリアの御像はどこ?」と尋ねました。信徒再発見の瞬間です。

 かつて、たくさんの神学生たちが学んだ羅典神学校。今では、キリシタン資料館になっています。

 大浦天主堂に行ったらぜひ見てほしい階段。かつて、NHK大河ドラマ『竜馬伝』のロケにも使われたという、とても趣のある階段です。

 大浦天主堂の向かいにある、カトリック大浦教会。観光客が増えて天主堂でミサができなくなったことから、主日のミサはこちらの教会で行われるようになったとのことでした。正面のステンドグラスが見事です。

 大浦天主堂の前のマリア様。ノースポールの花が、マリア様を讃美しているようでした。

 丘の上にそびえ立つ浦上天主堂。爆心地に近く、入口には、原爆によって破壊されたマリア像が置かれています。

 原爆によって破壊された聖人たちの像。長崎の信徒たちは、迫害と原爆という大きな試練を乗り越えて信仰を守り抜きました。

 信徒再発見150周年を記念して、浦上天主堂の入り口に置かれた「旅への出発」のレリーフ。「浦上四番崩れ」によって各地に流されていく信徒たちの、出発の様子を描いたものです。

 青空に高くそびえ立つ浦上天主堂。まさに、殉教者たちの血の上に建てられた教会です。

 長崎駅の近く、西坂の丘にある二十六聖人記念館と記念聖堂。日本に再渡来した宣教師たちは、本当はこの場所に最初の教会を建てたかったのですが、その望みがかなわなかったため大浦の地に教会を建てました。そのため、大浦天主堂はこの地に向かって建てられています。

 秀吉によって処刑された、日本二十六聖人。250年に渡って迫害を耐え抜いた隠れキリシタンたちの信仰は、彼らの血によって育まれたものでした。「殉教者の血は、教会の種」という言葉の意味を改めて噛みしめた今回のミニ巡礼でした。神に感謝。