フォト・ライブラリー(530)安土城・セミナリヨ・西の湖散策

安土城セミナリヨ・西の湖散策

講演会で栗東に行ったついでに、以前から訪ねてみたかった琵琶湖畔の史跡、安土セミナリヨ跡に行ってきました。

織田信長の許可を受け、高山右近らの支援によって安土城の城下に建てられた日本最初のセミナリヨ(小神学校)である安土セミナリヨ。いまは痕跡さえありませんが、かつては和風3階建ての立派な建物がここにあったそうです。二十六聖人の一人として殉教した、パウロ三木もこのセミナリヨで学びました。

安土セミナリヨから見た、のどかな田園風景。貨物列車がのんびり走ってゆきます。

琵琶湖の水路を挟んで、セミナリヨの対岸に麦畑が広がっていました。「一粒の麦が地に落ちて死なないなら、一粒のまま残る。だが、死ねば多くの実を結ぶ」という聖句を思い出します。

道端に咲いたアイリス。アヤメ科の植物がきれいな花を咲かせる季節です。

天下統一の拠点として、織田信長が築城した巨大な城塞、安土城。建物はほとんど残っていませんが、壮大な規模の石組みが往時の面影を留めています。

巨大な石組みの中を歩いていると、「曲がり角の向こうから信長が現れるのではないか」という気がしてきます。

濃緑のモミジ。モノトーンの石組みに、鮮やかな彩りを与えています。

城の中腹に設けられた信長廟。豊臣秀吉が、信長を祀って作ったそうです。

石段を何百段も上ってゆくと、ついに天守閣の跡に到着。汗だくになってしまいました。

展望台からの眺め。西の湖と対岸の山々が、まるで水墨画のような景色を作り出しています。信長の時代には、まだ西の湖と琵琶湖がつながっており、安土城は三方を琵琶湖に囲まれていたそうです。

せっかくなので、自転車で西の湖まで行ってみました。「篠笛の道」と呼ばれる、とても気持ちのよいサイクリングロードが整備されています。

田植えが終わったばかりの田んぼ。吹き抜ける風がさわやかです。

風にゆらゆらと揺れる苗。たくさんの実を付けてくれますように。

麦畑の中にこんもりと茂った木々。古墳でしょうか。

安土での散策を楽しんだ後、翌日は栗東市芸術文化センターで講演会。写真展も同時に行われ、大盛況でした。すべての恵みを神様に感謝。