やぎぃの日記(58)納涼の夕べ

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 土曜日の晩、教会で夏の恒例行事「納涼の夕べ」があった。
 「納涼の夕べ」というのは、言ってみれば縁日ないし盆踊りの教会版のようなもので、信者さんたちが露店で食べ物を売ったり、ステージで歌や踊りを披露したりする行事だ。昔は、教会の庭にやぐらを組んで盆踊りのようなことをしていた時期もあったらしい。今はさすがにそこまではしないが、ヨーヨーすくい、かき氷、焼きそば、焼き鳥などの露店は充実している。今年は、マシア神父のスパニッシュ・オムレツの店も出ていた。浴衣を着た中高生会や青年会の女性陣も夏祭り気分を盛り上げていた。
 正直言って、その晩わたしはもう3日後に迫ったカルカッタのことで頭が一杯だった。だが、昼過ぎころから庭で準備が始まり、焼きそばやオムレツの匂いがしてくるともうたまらなくなって庭に飛び出した。始まるのは5時のミサの後なのだが、もうたくさんの人たちが集まって準備をしたり、話したりしていた。
 ミサが終わって人々が聖堂から出て来ると、庭は露店の呼び込みの声、ステージのアナウンス、子どもたちの歓声などで一気ににぎやかになった。「夏祭り」の始まりだ。露店のおじさんをしている信者さんと子どもたち、初めて教会に足を踏み入れたご近所の人たちと案内係の信者さんなど、あちこちで新しい出会いが生まれ、会話が飛び交っているのがわかった。
 教会全体がこれほど活気にあふれるのは、秋のバザーとこの「納涼の夕べ」のときくらいだろう。「福音宣教とどんな関係があるのか」という疑問の声もあるが、こんなイベントができる教会はやはりすばらしいと思う。このイベントで信者さんたちの間に生まれた絆は、きっと教会が福音宣教を進めていくための土台となり、力となっていくことだろう。













※写真の解説…「納涼の夕べ」にて。5枚目、スパニッシュ・オムレツを作っているマシア神父。6枚目、「納涼の夕べ」の直前に行われたミサの様子。