フォト・ライブラリー(303)カルカッタ2011〜前半

カルカッタ2011〜前半

1997年9月5日にマザー・テレサが天国に召されてから、今日でちょうど15年。この節目に当たって、マザーが愛してやまなかった街、そしてマザー・テレサが今も人々の中に生きている街、カルカッタをご紹介したいと思います。昨年の3月に撮影したものです。

生きるため、家族の生活を守るために、今日も大きな荷物を頭に乗せて運ぶ人々の波。人々の熱気や生きる力が、街中に溢れています。

人々の心を支える信仰の川、ガンジス。ヒマラヤの氷河から流れ出し、灼熱のインドの大地を横切ってベンガル湾にそそぎこむこの川の水に身を浸すとき、人々は母なる川の慈愛に包まれると言います。

母なる川、ガンジスに花飾りを捧げる男性。

捧げられた花飾りは、まるで母の胸にかけられたような姿でどこまでも流れていきます。

多くの人々が行き交う朝の市場。カルカッタの中でも、人々の生活に一番近づける場所の一つです。

カルカッタでは、日本の八百屋さんのような店舗も、機械秤も見かけません。野菜は露店で、天秤測りを使って売られます。客たちは、ゆっくり時間をかけて値引き交渉に余念がありません。

こちらでは、ご婦人がしょうがを買っていました。インドの料理には欠かせない食材の一つです。

こちらは、色とりどりの花飾りを売る屋台。ヒンドゥーの家庭では、毎日、神々の像にこのような花飾りを捧げるのがしきたりです。子どもたちが、そのための花を買いに来ます。

市場で荷物を下ろした後、ついてきた子どもたちを荷台に乗せて帰っていくおじいさんです。

街の大通りでは、今も人力車が健在。田舎から身一つで出稼ぎに来た人々は、日中の最高気温が40度を越えることもあるカルカッタの街で今日も人力車を引き、家族の元へと仕送りを続けます。

通りを歩いていると、こんなヤギの群れと出くわすこともあります。街の真ん中の公園で放牧しているのです。混沌とした街の雑踏の中に、人々の生きる力が渦巻く街カルカッタマザー・テレサは、今もこの街で、この人々の中に生きています。

マザー・テレサの帰天15年を記念して、9月22日10時よりカトリック六甲教会で記念行事とミサを行います。マザーを愛する方は、どなたでもお気軽にご参加ください。詳細はこちらです。⇒ マザー・テレサ帰天15年記念行事.PDF 直