やぎぃの日記(80)超教派パエリアの集いⅡ


 パエリアで満腹になったころ、聖ミカエル教会のNさんの司会で教会対抗のゲーム大会が始まった。次の超教派交流会をどの教会でやるかを賭けて、女子は指での数合わせゲーム、男子は腕相撲で戦った。特に盛り上がったのは腕相撲で、栄光教会代表の大柄な選手に誰が勝てるのか、姿形だけでなくしぐさや性格までそっくりなため「双子」ではないかと疑われている聖公会代表の選手とカトリック教会代表の選手のどちらが勝つのかなど、見せ場のたびに熱い声援の声が飛び交った。結局、栄光教会代表に勝てる者は誰もおらず、次の開催地は栄光教会に決定した。
 ゲームの後、超教派交流会名物の教会ツアーが行われた。聖堂や香部屋など教会のいろいろなところを見学することで、それぞれのしきたりや礼拝の違い、教会のあり方の違いなどについて学ぼうというツアーだ。今回、一番注目を浴びたのは告解室だった。カトリックとほとんどの部分で伝統を共有している聖公会でも、この部屋だけはない。プロテスタントの若者たちは、ガイド役の青年の説明に熱心に耳を傾けていた。
 「同じイエス・キリストの十字架と復活に希望を置くわたしたちのあいだに、本来隔たりなどあろうはずがない」という確信のもとに始まったこの会だが、会を重ねるたびにその確信は深まってゆく。この会が、教派を越えたキリスト教徒の一致のしるしとして発展していくことを願ってやまない。

※写真の解説…1枚目、腕相撲での「双子」対決。2枚目、教会ツアーの1コマ。