やぎぃの日記(87)東ブロック大会in王子動物園


 1週間ほど前のことになるが、6月13日、カトリック大阪大司教区神戸地区東ブロックのブロック大会があった。東ブロックに属する神戸中央教会、住吉教会、六甲教会の3教会の親睦を深めるため、2年に1度行われている大会だ。今回は、子どもたちと一緒に王子動物園オリエンテーリングをし、その後近くの幼稚園で3教会合同のミサをするという企画だった。
 当日はあいにく朝から雨が降っていた。「雨の動物園でオリエンテーリングかぁ」と思って正直わたしは気が重かったのだが、子どもたちは雨でも晴れでもまったく関係ないというように楽しく遊びまわっていた。子どもたちは仲間がいて、何かちょっとしたおもしろいことさえあれば、どんな状況の中でも大喜びで遊ぶことができるようだ。これは子どもだけに与えられた才能だろう。世界中のスラム街を見てきたが、どんなひどい状況の中でも子どもたちだけはいつも元気だ。
 子どもたちの笑顔を見ているうちにわたしも楽しくなってきて、それなりに雨の動物園を楽しむことができた。雨の動物園は何しろ人が少なくて広々しているし、動物たちも警戒心を解いていつもより生き生きしているように見えた。雨の動物園には雨の動物園のよさがあるということを、子どもたちから教わったように思う。
 オリエンテーリングの後、近所のカトリック系幼稚園でミサをした。子ども80人、大人50人、総勢130人が参加した。ブロックの3教会を合わせた信徒数は3000人以上のはずだから、ブロック大会にしてはややさびしいと言えば言えたが、子どもたちと大人たちの心が一つになったすばらしいミサだった。信徒も司祭もどんどん減っていくこれからの時代は、単独の教会だけでなんでもできる時代ではないだろう。教会の垣根を越えた交流がますます必要だと思う。





※写真の解説…1枚目、王子公園の人気者、パンダのタンタン。2枚目、気持ちよさそうに泳ぐアザラシ。3枚目、生まれたばかりのフラミンゴの子ども。4枚目、ヒマラヤのみに生息する珍しい動物、ユキヒョウ