やぎぃの日記(89)超教派クリスチャン青年交流会


 7月18日(日)の晩、カトリック六甲教会で第8回超教派クリスチャン青年の集いが行われ、日本キリスト教団日本聖公会バプテスト教会カトリック教会などから合わせて50人ほどの若者たちが集まった。
 毎回の会場はゲームで決めているが、前回、神戸栄光教会での集いで六甲教会の青年たちがゲームに負けてしまったことから、今回の会場はわが教会となった。「六甲教会らしさを出した集いを」と青年たち一同が知恵を合わせて準備したプログラムは、次のようなものだった。
 まず集いの冒頭には、主聖堂で御言葉の祭儀が行われた。行きがかり上わたしが司式し、やはり定番ということで説教にはマザー・テレサの話をした。御言葉の祭儀の後には、この集いの恒例イベントである教会ツアーが行われた。プロテスタントの青年たちは、聖櫃や告解場などに特に興味を持ったようだった。香部屋ではカトリック独特の祭服や祭器具などの説明があった。
 教会ツアーのあと、いよいよ交流会が始まった。食事の後、まず各教派の教職者、聖職者が前に出て、なぜ教職、聖職を目指したのか、そしてどうやって教職者、聖職者になったのかについて話した。これは青年たちだけでなく、話しているわたしたちにも非常に興味深いコーナーだった。婚約者がクリスチャンだったことからキリストに興味を持ってとか、子どもの頃から憧れていてなど、献身の理由は人さまざまだと改めて感じた。
 次にゲーム大会が行われた。超教派で作られた5つのグループが、聖書の場面を寸劇にしてその出来を競うという趣向だった。教職者、聖職者が審査員になったが、どのグループの寸劇もよくできていて審査に困るくらいだった。結局、放蕩息子のお金の使いっぷりのよさ、父との対面のときのリアルな抱擁などが評価されて、「放蕩息子のたとえ」を寸劇にしたグループが優勝した。
 劇で大いに盛り上がった後、次の会場を決める漢字クイズが行われ、接戦の結果次の会場は日本キリスト教団神戸教会に決定した。最後にわたしが祈りをし、大阪教区の松村繁彦神父が祝福をして解散となった。解散後、いつものように十数人の若者たちは二次会へと突入していった。
 二次会の後、まったく思いがけないことだったが若者たちがわたしを胴上げしてくれた。フィリピンへと送りだすためだそうだ。わたしが参加できるのは今回で最後だったが、これからもこの素晴らしい集いがいつまでも続くことを願ってやまない。