フォト・レポート(42)サガダ村Ⅱ


原住民の女性が私財を投じて設立した「ガンデュアン博物館」です。入場無料で、丁寧な解説までついているのでお勧めです。サガダ村を訪れることがあればぜひお訪ねください。

第三修練者たちが、オーナーの女性から展示品の説明を受けているところです。洗練された説明の内容だけでなく、あまりに完璧な英語にみな感動していました。わたしたちの誰もかないません。

原住民の間で死者の世界に通じると信じられていた洞窟の入り口です。かつては葬儀の後、死者の納められた棺をこの洞窟の入り口に置く風習だったそうで、今でも古い棺が残されています(写真右下)。棺が小さいのは、死者を膝をかがめた姿勢で収めているからです。

冷たい風がどこからともなく吹き上げてくる暗黒の洞窟は、まさに死者の世界の入り口という感じでした。見ていると、中に引き込まれてしまうような気さえしました。

サガダ村の教会です。教会の前に作られている石組みは、長老たちがたき火を囲んで教会の運営などについて話し合いをするための場所だそうです。伝統的な部族の統治システム「アトイ」が、教会運営にも取り込まれたものだとのことでした。

フィリピン系アメリカ人のエド神父が信徒の女性と話しているところです。召命の危機を克服するために故国を旅していたとき、この村に安住の地を見つけたとのことでした。