フォト・ライブラリー(263)新緑の六甲山〜教会から有馬へ・後半

新緑の六甲山〜教会から有馬へ・後半

六甲山の山頂部分を歩いて、極楽茶屋の跡から紅葉谷道に入りました。皆さんご存知かもしれませんが、いくつかの峰からなる山塊である六甲山には、厳密な意味での山頂というものがありません。最高峰と呼ばれる場所(931m)はありますが、六甲山町と呼ばれるかなり広い地域がすべて山頂と言っていいのかも知れません。

六甲山には、谷筋ごとにきれいな清流があります。これが地下にたまると、有名な「六甲のおいしい水」になるのでしょう。ちなみに「六甲のおいしい水」の採水所は、教会から歩いて20分くらいのところの、マンションやスーパーに囲まれた街中にあります。ここが採水所と言われると、ちょっと驚くような場所です。

新緑の山道を、わたしたちだけでなくたくさんのハイカーたちが有馬を目指して歩いていきます。そろそろ、「どの温泉に入ろうかな」などと考え始めるくらいの場所です。

有馬に入る直前に、全長2㎞ほどの切り立った岩の崖があります。岩にしがみつくようにして生えている木を見かけました。こんなところで、よく大きく育ったものです。

有馬の入り口で、シャガの群落がわたしたちを出迎えてくれました。まるで、道中の疲れをねぎらってくれているかのようです。

有名な鼓の滝です。昔は、滝の形が今と違っていて、落ちる水が鼓を打つような音を立てていたのだとか。マイナスイオンを浴びながら、しばらく休憩しました。

駅に近い「金の湯」、「銀の湯」は大変な混雑だと地元の人から聞いたので、ちょっと奥まったところにある「かんぽの湯」に入りました。何回か行ったことがありますが、泉質もよく、ゆったりできるお勧めの温泉です。帰り道、お土産屋さんの軒先で見事な藤の花房を見かけました。今回の登山は、ちょうど誕生日の直前だったので、神様からのすばらしいプレゼントのようでした。神に感謝。