山笑う〜六甲山の新緑・後半
冬のあいだ白く凍結していた六甲山頂の湖、穂高湖も、濃淡さまざまな木々の緑を湖面に映して輝いています。
山頂から街へと続いていく山の斜面が、さまざまな緑で「まだら」模様を作り出しています。ホプキンスの詩に「聖なるまだら」(Holy Dapple)というのがありますが、確かに生命の神秘を感じさせてくれる景色です。
輝く新緑と、うるさいほどの鳥たちの鳴き声の中を、一路、森林植物園に向かって下りていきます。
ヤマブキが咲いていると、なんだかその周りがとても明るく感じられます。
なんとも言えない色合いですね。この木の葉がこんな色になるのは、一年間でこの時期の、それもほんの数日間だけのことです。
今は廃寺になった山寺の近くで、シャガの花を見かけました。きっとお坊さんが植えたのかもしれませんね。生命の力にあふれた新緑の六甲山、機会があれば皆さんもぜひお訪ねください。