祈りの小箱(1)聖イグナチオ「すべてを捧げる祈り」


聖イグナチオ「すべてを捧げる祈り」

 近頃、写真と祈りや聖句、聖人の言葉などを組み合わせてカードにしてはどうかと勧められ、少しずつ作り始めました。そのうちのいくつかを、ブログで紹介していこうと思います。毎回、最後にPDFデータを添付しますので、プリントアウトしてご利用ください。
 まず1枚目の祈りは、わたしが属している修道会、イエズス会創立者、聖イグナチオの手による「すべてを捧げる祈り」です。この祈りは、聖イグナチオの代表的著作『霊操』の中に記されたもので、「スシペの祈り」とも呼ばれています。『霊操』は4週に及ぶ祈りのプログラムですが、この祈りはその締めくくりに当たる「愛を得るための観想」の章の初めに登場します。イエス・キリストにすべてを委ねきるイグナチオ霊性の、集大成と言ってもいいような祈りです。
 聖イグナチオは、イエズス会の総長に就任したあと次のように述懐しています。
「私を憂鬱に落とし入れるようなものとははたして何であろうかと考えてみたら、一つしか見当たらなかった。それは、教皇が本会をすべて解散させるということである。しかし、万一そのようなことがあっても、祈りに入って十五分ほどで心を鎮めることができれば、前と同様に、いやそれ以上に気分がよくなるだろう。」
 
短い祈りの中で神との交わりを確かめられるならば、イエズス会を取り上げられてもむしろ心地よいだけだというのです。イグナチオが、この祈りを一字一句その通りに生きた人だったことが、この言葉からわかるのではないでしょうか。
★この祈りのカードは、こちらからPDFでダウンロードできます。どうぞお役立てください。⇒ すべてを捧げる祈り(聖イグナチオ).PDF 直