フォト・ライブラリー(307)布引の滝から森林植物園へ〜前半

布引の滝から森林植物園へ〜前半

相変わらずの残暑が続く9月のある日、涼を求めて布引渓谷から森林植物園までの道を歩いてみました。新神戸駅から5分ほど歩いたところでまず目の前に現れるのがこの滝、布引雌滝です。

たおやかな白い放物線を描いて流れ落ちる雌滝、名前の通り女性的な雰囲気の滝です。

二段になった滝の下段は、幾分、荒々しさを感じさせます。一つの滝に二つの趣が同居しているようです。

切り立った断崖のあいだを縫うようにして流れる生田川。きっと、何万年もかけて川の流れがこのような景観を作り出したのでしょう。

雌滝から5分ほど歩くと、布引雄滝に到着します。いわゆる「布引の滝」は雌滝と雄滝の二つの大きな滝と、その周辺にある滝を合わせて総称したもののようです。雄滝は、激しく流れ落ちる水がうがった大きな滝つぼが特徴的です。

雄滝を別の角度から撮ってみました。濃い夏の緑に包まれて、涼しげに流れ落ちる滝の趣が一層引き立って見えます。

雌滝も雄滝も、上下二段の構造になっています。写真ではなかなか全容を収めきれないのですが、これで滝の雄大さが少し伝わるでしょうか。