フォト・ライブラリー(308)布引の滝から森林植物園へ〜後半

布引の滝から森林植物園へ〜後半

布引の滝を過ぎて15分ほど登ってくと巨大な貯水池が現れます。神戸の水瓶、布引貯水池です。

貯水池に面した断崖に蔦がはっていました。ところどころ色づいた葉が、秋の気配を感じさせてくれます。

布引貯水池を過ぎると、生田川の川幅は一気に広くなり、両岸に大きな河原が現れます。バーベキューや水遊びに絶好の場所として有名な、市ケ原です。

今回、川沿いの道で一番よく見かけたのがこの花、トラノオです。きれいな蝶が、忙しそうに飛び回って蜜を吸っていました。

川面にまで伸びた枝に、赤い花が咲いていました。奥に見える紫の花はトラノオです。渇水の影響で水が少し濁っていたのは残念なことでした。

登山道の傍らに咲いたミズヒキの花。小さくて目立たない花ですが、近づいて見るとひときわ鮮やかな赤が目に沁みます。

市ケ原を過ぎると、トウェンティクロス(二十渉)と呼ばれる道に入ります。名前の通り、あちこちで川を渡りながら進んでいきます。木々の間から、川面に木漏れ日が差し込んでいました。

真っ赤なミズヒキに寄り添うようにして咲いているのが、キンミズヒキ。金色の水引に似ているということでしょうね。

渡河点かかっているのはこのような橋。大雨で増水すると沈んでしまい、通行できなくなります。

トウェンティクロスが終わると、目的地の森林植物園はもう間近。木漏れ日の山道を、一路ゴールに向かって歩いていきます。

森林植物園では、満開の萩の花が出迎えてくれました。初秋を彩るマメ科の花です。

花のつき方を見ると、確かにマメ科なんだと思わされます。上品な紫が魅力的ですね。

新神戸駅から森林植物園まで、黙々と歩けば3時間あまりの道のりですが、今回はあちこちで立ち止まり、水に足をつけ、写真を撮りながらゆっくり5時間かけて歩きました。このコースを歩くのはもう何回目か分からないくらいですが、歩くたびに新しい発見があります。神の偉大な創造の業に、感嘆せずにはいられません。豊かな恵みで心を満たされた一日でした。