祈りの小箱(7)ブラザー・ロジェ「簡単な捧げもの」



ブラザー・ロジェ「簡単な捧げもの」
 テレビから流れてくる戦争や自然災害、凶悪な犯罪などのニュースを見るたびに、新聞でそれらの出来事の詳細を読むたびに、わたしたちは「かわいそうなことだ。でも、わたしには何もしてあげられない」と思って悲しい気持ちになります。ですが、本当にそうでしょうか。今日ご紹介するブラザー・ロジェの言葉は、そんな状況に直面して、わたしたちに何ができるかを教えてくれます。
「神がわたしたちに、実現できないような奇跡を求めることはありません」と、テゼ共同体の創立者、ブラザー・ロジェは言います。戦争を止めたり、自然災害をなくしたり、凶悪な犯罪者を回心させたり、そんな大きなことを神はわたしたちに求めてはいないのです。神が求めておられるのは、まず自分自身を神に捧げるというとても簡単なことだとブラザー・ロジェは言います。そのために必要な祈りは、聖霊がわたしたちの口に運んでくれる「慈しみ深い神よ、わたしに何をお望みでしょうか」という言葉だけなのです。静かな祈りの中で神に問いかけ続ければ、必ずわたしたちは自分が置かれた場所で自分にできること、世界に平和と和解を実現するために自分に与えられた使命を見つけることができるでしょう。それは、まず兄弟や姉妹と和解することかもしれないし、自分の所属している共同体の平和のために自分を捧げることかもしないのです。天国のブラザー・ロジェと共に、あきらめることなく祈り続けましょう。
★このカードは、こちらからPDFでダウンロードできます。どうぞお役立て下さい。⇒ ブラザー・ロジェ「簡単な捧げもの」.PDF 直
★明日11月30日(金)19:00より、カトリック神戸中央教会にてテゼ共同体のブラザー・ギラン指導によるテゼの祈りの集いが開催されます。どうぞ皆様ご参加ください。詳細はこちら。⇒ http://d.hatena.ne.jp/hiroshisj/20121122/1353577101