祈りの小箱(96)『自分自身の救いの道を』


『自分自身の救いの道を』
 性格が合わない人、考え方が違う人などがいるとき、わたしたちはその人についてあれこれと批評するのに時間を費やしてしまいがちです。心の中で「なんであの人はこうなんだ」と考えて相手を批判したり、友だちを見つけてその相手の悪口を言ったり、自分の気に入らない相手について考えたり、話したりするためにいったいどれだけ時間を費やすことでしょう。
 客観的に見たとき、これはまったくの時間の無駄のように思えます。そもそも、なぜ嫌いな相手のために、わざわざ何時間もの時間を使う必要があるのか疑問です。それに、そんなことをしていったい何になるのでしょう。どれだけ相手について批評を重ねたところで、状況は決してよくならないでしょう。仮に相手が誰とでもトラブルを起こすような人、性格に難点があるような人だったとしても、そのことについて批評したところで、状況は何も変わりはしないのです。
 そんなことに費やす時間があるならば、むしろ自分自身のために使った方がいいでしょう。わたしたちは、相手と神様のあいだにどんな救いの計画が準備されているか知りません。知ることができるとすれば、自分自身と神様のあいだにある救いの計画だけです。祈りの中でそれを探し求め、神様が自分のために準備して下さった救いの計画を着実に実行していくのがわたしたちの使命です。気に入らない相手については、神様にお任せすればいいのでしょう。わたしたちが批評しなくても、神様がその相手のために一番よい道を準備して下さるでしょう。わたしたちにできるのは、相手の上に、神様の救いの計画が実現するようにと祈ることだけです。
 他人を批評するために膨大な時間を費やして、自分自身の救いの道を歩むことを怠るなら、それはまったく本末転倒です。それでは、相手も救われないし、自分も救われません。何よりも大切なのは、自分自身の救いの道をまっすぐに歩み続けることです。歩みながら、相手のために祈りたいと思います。
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