フォト・ライブラリー(469)空の風景、空からの風景

空の風景、空からの風景

 今回は、空をテーマにして写真をご紹介したいと思います。まずは、先週、宇部から東京に向かう飛行機の中から見た景色。地球の美しさを、改めて実感しました。

 雲海の中から顔を出した富士山。ちょうど夕暮れどきで、空は赤く染まっています。まるで、壮大な絵巻物を見ているようでした。

 飛行機の窓から見た東京の夜景。まさに光の海です。

 羽田空港に到着するころ、ちょうど夜空で皆既月食が始まりました。月が、ゆっくり、少しずつ欠けてゆきます。

 うっすらと雲がかかり、ぼんやりとした光に包まれて見えるお月様。いつもより、さらに神秘的です。

 地球の影に隠れてゆく月。かすかに赤く光って、まるでブドウの実のようでした。月の直径は地球の4分の1ですから、かなり大きなブドウの実です。

 翌日は、白百合女子大で修養会の指導をさせていただきました。ステンドグラスを通して、まるで天国の光が射しこんでいるような聖堂でした。

 帰り道、ふと空を見上げると、空に大きな暈雲(ハロ)がかかっていました。左の方にある小さな虹色の輝きは、「幻日」と呼ばれる現象です。

 東京から宇部に帰るときに乗った飛行機。カトリック信者のアーティスト、RIEさんが機体のデザインを担当したANA60周年記念の「ゆめジェット」でした。

 宇部に戻ると、間もなく台風19号がやって来ました。左は、台風通過中の宇部の空。右は、台風が通過した直後に現われた小さな虹です。

 台風一過の青空と、山口ザビエル記念聖堂。陽ざしを浴びて、全体が白く輝いています。

 青空に向かってそびえ立つ鐘楼。太陽を背にして、美しいシルエットを浮かび上がらせていました。

 台風一過の青空に、彩雲が現われました。千切れ雲が太陽の近くを通過するときに起こる現象です。

 虹は七色と言いますが、彩雲は古来、五色とされています。何かよいことがある前兆だそうです。

 まるで、天国への入口のような彩雲。空から見た雲や月食、暈雲、虹、彩雲と、神様の創造の業を実感した1週間でした。