フォト・エッセイ(62) 六甲教会の紅葉②


 今日も雲ひとつない快晴だったので、お昼ごはんを食べたあと教会の周りを1時間ほど散歩した。いつもお昼御飯と晩御飯は、教会の近くにあるイエズス会修道院で食べている。教会から修道院までは、歩いて3分くらいの距離だ。
 修道院を出てから、まず修道院の庭の紅葉を写真に収め、それから六甲川沿いに国道まで下った。桜の名所として知られる護国神社まで行ってみようと思ったのだ。修道院から護国神社までは、歩いて10分あまりの距離だ。行ってみると、案の定境内の桜の木々が見事に紅葉していた。境内には、暖かい太陽の光を浴びて昼寝をしている会社員や、お弁当を食べている老人たちもいた。みんな、自然からの恵みを全身で感じているようだった。
 護国神社から教会までの帰りの道すがらも、普段バスの車窓から見てきれいだなと思っていた景色を何箇所か写真に収めた。いつも遠くに写真を撮り行くが、こうして歩いてみると教会の周りにも美しい自然がたくさんある。見慣れている六甲川にしても、光を浴びながら海に向かって流れていく姿はなかなかのものだ。護国神社も、四季折々に美しさを見せてくれる。石垣に這ったツタの紅葉もきれいだし、民家の庭先に植えられた木の真っ赤な実も美しい。
 神戸は本当に美しい街だ。帰り道に六甲川のほとりを歩きながら、あらためて「神戸に来られてよかったな」と思った。この街で生きられる恵みを、いつも忘れないようにしたい。







※写真の解説…1枚目、護国神社の桜の紅葉。2枚目、教会の近くを流れる六甲川。3枚目、4枚目、修道院の庭の紅葉。