フォト・エッセイ(100) 阪神間の教会巡り①


 教会学校の子どもたちと一緒に、阪神間の教会を巡礼してきた。春休みを利用した高学年の子どもたちのための練成会のプログラムとして、あるリーダーが発案した企画だった。「阪急・阪神1デイパス」というキップを使うと、阪神と阪急の電車ならば1日のうちに何回乗り降りしても大人1200円、子ども600円で周れる。そのキップをフルに利用した企画だ。ポケモンスタンプラリーというものもあるから各教会でスタンプを押してもらうといいだろうということになり、子どもたちにはスタンプブックを持たせた。
 幸い参加してくれた子どもが多く、全員で周ると動きにくいので2班に分かれて別のコースを周った。阪神線沿線の教会を周る班と阪急線沿線を周る班だ。わたしは阪急線沿線の班に参加した。六甲教会を出発して、夙川教会、仁川教会、宝塚教会、池田教会、豊中教会、園田教会の7つの教会を巡るコースだった。
 それぞれの教会で、神父さんや事務の方がわたしたちを温かく迎えてくださったのにまず感動した。事前に連絡してあったとはいえ、見ず知らずの場所で温かく迎えられるというのはうれしいことだ。どこにあっても教会は一つの家族なんだということを改めて実感した。きっと、子どもたちもそのことを感じてくれただろう。わたし自身も、以前に世界中を旅していたころ教会で見ず知らずの人たちから親切にされて感動した覚えがある。
 もう一つ驚いたのは、教会建築の多様性だ。どこに行っても、一つとして同じ形の教会がない。それどころか、十字架がついているという以外に共通点を見つけるのが難しいというような印象さえ受けた。同じミサをするための建物に、これだけ違った建築様式が存在するということは本当に驚くべきことだ。







※写真の解説…1枚目、夙川教会。2枚目、六甲教会の桜。3枚目、仁川教会のステンドグラス。4枚目、仁川教会で主任司祭のお話しを聞く子どもたち。