カルカッタ報告(1)8月24日バンコクの空港

8月24日(月)カルカッタ

 ようやくカルカッタにたどり着いた。飛行機がやや遅れたため、もう時刻は2時半だ。街には明け方の空気さえ漂い始めている。
 関空を11:45発のタイ航空623便で出発し、バンコクに着いたのが現地時間で15:30だった。日本と2時間の時差があるから、7時間ほどかかったことになる。途中の飛行は順調で、幸い乱気流にもあわなかった。バンコクの空港は数年前に新しくなったのだが、あまりの広さに驚いた。左右対称に広がったメインビルを端から端まで歩くには、10分くらいかかるだろう。8時間ほどトランジットの時間があったので、巨大な空港の中でのんびり過ごすことにした。
 到着した階を歩き回っていると、ツーリストインフォメーションの人が4階に上がりなさいと教えてくれた。4階に上がって見ると、そこにはたくさんの免税店がまるでデパートのように軒を連ねていた。この空港からタイに出入りする人、あるいはトランジットしてアジア各地に飛び立っていく人がどれだけ多いかがわかる。
 一通り店を見てまわったあと、タイ料理のレストランで晩御飯をとることにした。明日から始まる過酷な生活に備えてタイ料理で栄養をつけておこうということで、みんなお腹がいっぱいになるまで食べた。食べながら、これから始まる旅への期待と不安を語り合った。
 食後、一度解散して自由時間をとった。わたしは空港の隅の方にいってベンチで寝ていた。ガラスが張り巡らされた空港のかまぼこ型の屋根を見上げながら、3年前にバンコクに来たときのことを思い出した。あのときは、バンコクからチェンマイに飛び、チェンマイで1か月ほど神学のセミナーに参加したのだった。あのとき空港で、このままカルカッタ行きの便に乗れればとどれだけ思ったかわからない。あのときのことを思えば、8時間という待ち時間は決して長くない。今回は、確実にカルカッタ行きの飛行機に乗れるのだから。







※写真の解説…1枚目、カルカッタの雑踏。2枚目、朝のA.J.C.ボースロード。3枚目、マザー・ハウスの入口がある路地。4枚目、マザー・ハウスの表札。