冬の大原〜実光院
宝泉院を出て三千院の方に向かって戻っていくと、右手に実光院の門が見えてきます。門の両側にがっしりと組まれた石垣が目印です。入り口で鐘を鳴らすと、お寺の方が案内に出てきてくださいます。
中に入ると、まずは客間でお薄が振る舞われます。美しい庭園を眺めながら頂くお薄の味は最高です。
実光院の御庭、三千院や宝泉院ほど知られていませんが、美しさではそのどちらにも引けを取りません。
宝泉院と同じくかつては勝林院の僧坊の一つだったという実光院には、広い回遊式の庭園もあります。散策していると、苔についた水滴が太陽の光を浴びて輝いているのを見かけました。
実光院の名物、秋から冬にかけて咲き続ける「不断桜」です。雪の中に咲く桜の花、風情がありますね。
小さな竹の植え込みにも、真っ白な雪が積もっていました。雪の日の御庭は、まさに美の宝庫です。
