フォト・ライブラリー(268)金環日食2012 in 神戸

金環日食2012 in 神戸
撮影場所/ カトリック六甲教会司祭館のベランダ

1.神戸で実に282年ぶりという金環日食。何とか写真に収めようと通販で中古のNDフィルターを購入し、サイズの合わないレンズに段ボールと紙粘土で固定して何度も試し撮りを重ね、準備万端で当日を迎えました。お天気が心配でしたが、予報に反して神戸は朝から晴れ。絶好の観測日和でした。

2.6時18分頃から、少しずつ太陽が欠け始めました。いよいよ「世紀の天体ショー」の始まりです。

3.「さあ順調に始まった」と思った矢先、どこからともなく厚い雲が広がってきました。

4.しばらくは雲のあいだから欠けてゆく太陽を観察することができましたが、この後ついに厚い雲の影に隠れてしまいました。「だいじょうぶかなぁ」というかすかな不安が、脳裏をよぎりました。

5.15分ほどしてもう一度、姿を見せてくれた太陽。もうかなり食が進んでいます。

6.8時24分頃、三日月のようになった太陽の先端が急速に伸び始め、月の影を包み込み始めました。

7.ついに先端と先端が出会い、金環が完成する瞬間です。

8.8時29分、薄い雲に遮られながらも、金環が出来上がったのをはっきり確認することができました。まるで黄金のリングのようです。あたりの家々から、どよめきの声が上がっていました。

9.金環日食の観測地点としては北限に近い神戸では、金環はわずか1分半で消えてしまいました。ほんとうにつかの間の、夢のような出来事でした。

10.太陽が、また三日月のような姿になってゆきます。

11.ゆっくりゆっくり太陽が元の姿を取り戻してい行きます。太陽の復活という感じです。

12.8時54分頃、太陽はすっかりもとの形に戻りました。2時間半あまりの世紀の天体ショー、その中に神の栄光と御手の業の偉大さを見たような気がします。神に感謝。

★7の写真と詩編19の言葉「天は神の栄光を語り、大空は御手の業を告げる」を組み合わせてポスターを作りました。こちらからPDFでダウンロードできますので、どうぞお楽しみください。⇒ 
金環日食2012in神戸.PDF 直