「ふっこうのかけ橋」ニュース(7)子どもたちの未来に続くかけ橋!

「ふっこうのかけ橋」ニュース(7)子どもたちの未来に続くかけ橋!

最終日の朝食での一コマ。福島の子も神戸の子も入り混じって、もう本当の兄弟のようです。

3日間お世話になった愛徳学園ともいよいよお別れ。ジャングルジムも、子どもたちとの別れを惜しんでいるように見えます。

3日間、朝から晩まで走り回って子どもたちの世話をしてくれた愛徳学園の校長先生、Sr.能美に最後のご挨拶。本当にありがとうございました。

大きな荷物を背負って出かけてゆく子どもたちを、後ろからイエス様が見守っています。

子どもたちがキャンプをしているあいだ、お母さんたちが寝泊まりしていた愛徳姉妹会修道院。愛徳学園を経営している愛徳カルメル会とはまた別の修道会です。こちらのシスター方にも、本当にお世話になりました。この場所が借りられることが決まった時に、このプロジェクトの実施が決まったと言っていいくらいです。

バスに乗り込んだ子どもたち、明石海峡大橋を渡り、一路、淡路島へと向かいます。

愛徳学園からも海水浴場からもよく見えていた明石海峡大橋。いよいよ横断開始です。

淡路島に着いた子どもたち、青空の下で大はしゃぎです。リーダーもうれしそうですね。

班ごとに分かれて大観覧車に乗り、高度125mから淡路と神戸の街を眺めます。

一番高いところでとなりの籠が横に並びました。はしゃいで籠を揺らそうとする子もいましたが、すぐにリーダーに取り押さえられました。

観覧車の一番高いところから見た明石海峡大橋。対岸に見えるのは神戸の街です。

観覧車を降りた後は、班ごとに遊びの時間。この班はハンカチ落しに興じていました。福島では、子どもを土に触れさせること自体が不安とお母さんたちは言っていました。

リーダーから遊びの説明を受ける子どもたち。青い空と緑の芝生、そして元気な子どもたち。とても絵になる光景です。

淡路島から、4日前に歓迎会が行われたカトリック神戸中央教会に戻り、最後の立食パーティーが始まりました。

お母さんたちに帰りの新幹線の切符を渡し、手順を説明する福島市、桜の聖母小学校教諭のSr.江川。彼女が福島の子どもたちとお母さんに声をかけ、集めてくれたおかげでこのプロジェクトが成立しました。

子どもたちの最後のプログラムは、思い出づくり。それぞれが、自分のうちわに仲間たちのサインとメッセージを集めてゆきます。

「また会えたらいいね」、「またいっしょにお話ししようね」。子どもたちの思いがいつか実現することを心から願います。

主聖堂に移って、いよいよ閉会式です。まずは、音楽家のこいずみゆりさんが歌を披露し下さいました。

続いてこのプロジェクト全体の実行委員長、橋本直人くんからの挨拶。この4日間、彼の冷静で的確な指示のお蔭ですべてがうまく進みました。若いお父さんとして家族の生活を支えながら、同時に休みの日のすべてを捧げつくして教会のために活動している橋本くん、彼のような若者がいる限り、教会の未来は安心です。

福島のお母さんからの挨拶もありました。「皆さん自分の生活もあるのに、わたしのためにこんなによくして下さってありがとうございました。日本に来てから、こんなに大切にしてもらったことは初めてです」と涙ながらに語るフィリピン人のお母さんの言葉に、会場にいたすべての人が目頭を熱くしました。

3日間のキャンプを支えてくれた、総勢70人のリーダーたち。ほとんどが高校生と大学生です。

最後の最後、派遣の式では、お母さんやリーダーも含めてすべての参加者にこの十字架が配られました。「十字架上で苦しんでいるイエス様の隣には、イエス様の苦しみを共に担いながらイエス様を見守るマリア様がいました。皆さんの隣にも、いつも皆さんのことを心から思ってくれているお母さんがいます。そのことを忘れないでください。」それがこの十字架に込められたメッセージです。

神戸の仲間たちとお別れして、いよいよ新神戸駅の改札へ。4日間という短い間でしたが、別れるときには福島からのお母さんも神戸のスタッフも、みんな泣いていました。福島の「ふく」と神戸の「こう」を結び合わせて「ふっこう」を目指す「ふっこうのかけ橋」プロジェクト、目には見えない心のかけ橋が福島と神戸のあいだにしっかりとかかったようです。協力してくださったすべての皆さん、本当にありがとうございました。