「ふっこうのかけ橋」ニュース(9)福島からの感謝の声


「ふっこうのかけ橋」ニュース(9)福島からの感謝の声

 「ふっこうのかけ橋」キャンプが終了して1週間になりますが、福島から続々と感謝の声が届いていますのでお伝えしたいと思います。まず左の写真は、神戸から別便でお送りした土産物を受け取ったというメッセージに添えられていた写真です。神戸の名物、風月堂のゴーフレット、ブッセ、異人館巻、それに教会学校の子どもたちが作った記念のミサンガ、2013年版のマザーテレサ・カレンダーをお送りしました。喜んでもらえたようで何よりです。
 今回のプロジェクトで福島の子どもたち、お母さんたちのまとめ役をして下さったSr.江川と、避難先の東京からお子さんと一緒に参加して下さった稲葉景さんからも感謝のメッセージが届いていますので、以下にご紹介します。神戸地区報『つながり』8月号でも「ふっこうのかけ橋」特集を組んでおりますので、そちらもご参照ください。
■「Amazing Grace」江川幸子(コングレガシオン・ド・ノートルダム
 真っ青な空、ひかり輝く太陽のもと、リーダーたちに甘え、友だちと手を取り合って笑っている子どもたち。幸せいっぱいの我が子の姿を見ながら、涙ぐんでいるお母さんたち。また、その姿を見ながら満たされた想いに浸っている私。期待以上の、期待したことの100万倍もの恵みをいただきました。
 安全でめぐまれた自然環境もさることながら、未来を築く子どもたちに本当に必要な人と人とのダイレクトな触れ合いが、子ども達の心を解放したのでしょう。現代の人々が汚染されている放射線より恐ろしい孤独という汚染から解放された、手と手を取り合って生きる人間本来の姿をこのプロジェクトは実現してくれました。神戸地区の皆様のおかげです。私たちは、皆様の寛大で温かなお心を決して忘れません。私たちのために働かれたお一人おひとりの皆様に心から感謝申し上げます。
■「感謝といのりのうちに」稲葉景(東京へ避難中)
 この度は福島の子どもたちとお母さんのために、このような素晴らしい機会を作っていただきまして、誠にありがとうございました。ご自分のお仕事やご家庭を犠牲にして、私たちのために働いてくださっている皆さまの暖かな優しさに心より感謝し申し上げます。私たちの苦しみを分かち合っていただけたのは、きっと同じように震災で苦しみを知っている神戸地区の方がただからなのだと初日に見学した震災メモリアルパークで感じました。
 今回滞在させていただいたことによって、きっと「ふっこうのかけ橋」はしっかりと力強くつながったと思います。ミサのさいにもお話をさせていただきましたが、かけ橋はその上を人が通らないと意味がありません。これからもこのかけ橋の上を人びとが行き来し、「フクシマ」の現実を多くの人に知っていただければ、そしていつか復興した「福島」の子どもたちの笑顔を福島で見ていただける日が来れば、と心から希望しています。
★「ふっこうのかけ橋」に参加したリーダーたちの感想文を、神戸地区HP「つながり」でご覧になれます。⇒ http://catholic-kobe.org/