「ふっこうのかけ橋」ニュース(10)その後の動き



「ふっこうのかけ橋」ニュース(10)その後の動き
 この夏、カトリック神戸地区を大きな喜びと感動で包んだ「ふっこうのかけ橋」キャンプが終了して、早いもので1ヶ月あまりが過ぎました。その後の動きをご報告しておきたいと思います。
1.『24時間テレビ〜愛は地球を救う』の放送
 8月26日12時過ぎから15分間、『24時間テレビ』の読売テレビ系列番組の中で「ふっこうのかけ橋」キャンプの様子が紹介されました。福島での事前取材に始まって、福島の皆さんが新神戸駅に着いてから神戸での滞在中、ほとんど取材スタッフが同行。8月4日にはオリンピック、シンクロナイズドスイミングの銅メダリスト、奥野史子さんも半日、キャンプに付き合って下さいました。カトリック教会という名前が一度も出なかったことを残念がる向きもありますが、4日間の映像を15分に凝縮した番組は見ごたえ十分でした。
 福島では放送されなかったため、9月2日、録画DVDの上映会が福島で行われました。子どもたちは、自分たちの顔や名前が紹介されるたびに大喜びしていたそうです。きっといい思い出になるでしょう。
2.アルバム、報告書を制作中
 現在、参加してくださった福島の皆さんに配る写真アルバムと、関係者に配布する報告書を製作中です。この期間中に撮影され、わたしの手元に集まった写真は3000枚以上。その中から選りすぐった数百枚でアルバムを作ります。どの写真もすばらしくて選ぶのに困りますが、10月中にはきっと福島にお送りできるでしょう。報告書に掲載するための子どもたちの感想文も、福島、神戸の両方から続々と寄せられています。ここでは、わたしの手元に届いた神戸からの感想を一つだけご紹介しておきます。
「キャンプの前は、福島と聞くと原発事故がおこったこわいところ、かわいそうなところと思っていました。でも、いまは友だちが住んでいる場所です。いつか福島に行けるといいな。」(中一・女子)
3.シスター熱海からのお手紙
 福島から子どもたちを引率して来てくださったシスターの一人、熱海紀子さんから神戸地区の皆さんにメッセージが届いていますので、一部をご紹介したいと思います。
福島県の県北、県中までは、砂場で裸足で遊んだり、木登りをしたり、ピクニックをしたり、プールで泳いだり、外でキャッチボールをしたり、当たり前のことができなくなっています。そんな中、今回のキャンプで子どもたちは、のびのびと安心して空気を吸い、太陽の光を浴び、泳ぎ、砂で遊び、新しい友だちをつくり、リーダーのお兄さん、お姉さんに憧れ、神戸の青い空、広い海に圧倒されました。コンチェルト号クルーズでは、女の子はお姫様気分に浸り、男の子は船長さんを体験させていただいて心の底から楽しみました。
 平和旬間ミサでは祈りの大きなうねりを感じ、感動いたしました。福島の子どもたちは「教会は大きい」という体験をしました。一人の男の子は「僕は教会を誇りに思う」とはっきり母親に言ったと聞いています。まだ何も解決していない福島に住んでいて、一番心配なことは子どもたちの未来です。若者と子どもたちに負の遺産を残してしまった私たちは何をしたらいいのか、何ができるのかと悩む毎日ですが、身近なところから出発したいと思います。」
4.今後の予定
 9月17日午後から「振り返りの集い」が行われ、そこで今回の反省と来年に向けた取り組みが話し合われます。来年何ができるのか、まだ全く白紙ですが、せっかく架かった「ふっこうのかけ橋」を頻繁に行き来できるよう全力を尽くしたいと思います。どうぞこれからも応援をお願いいたします。
★右上のポスターは、こちらからPDFでダウンロードできます。⇒ 「ふっこうのかけ橋」報告ポスター2.PDF 直