「ふっこうのかけ橋」ニュース(11)振り返りと感謝の集い


「ふっこうのかけ橋」ニュース(11)振り返りと感謝の集い
1.振り返りと感謝の集い

 9月17日午後、カトリック神戸中央教会で「ふっこうのかけ橋」の振り返りと感謝の集いが行われ、キャンプに参加してくれた70人あまりのリーダーのうち50人が集まってくれました。主な議題は、キャンプの振り返りと今後の活動の2つ。日程表を確認しながらの振り返りでは「せっかく作った班の旗がうまく使えなかった」、「食事準備の量の加減が難しかった」など、さまざまな反省点も出てきましたが、大阪教区侍者錬成会で200人規模のキャンプを何回も実現してきているベテランリーダーたちの活躍によって、全体がとてもうまく流れたという感謝の声も聞かれました。
 今後の活動については、「とりあえずしばらくは休憩して夏の疲れを取ろう、その上でまた来年のことを考えよう」ということでまとりました。「せっかく結ばれたかけ橋なんだから、これからは頻繁に行き来していきたい」という気持ちは誰もが持っているのですが、体力と気力がついて行かないという感じです。年内にもう一度、実行委員会が行われるので、そのときにきっと具体的な活動方針が決定されることでしょう。参加してくださった実行委員、リーダーの皆さん、本当にお疲れ様でした。
2.慰労会

 振り返りと感謝の集いの終了後、夕方から同じ会場で慰労会が行われました。前日まで広島で行われていたネットワーク・ミーティングに参加していた若者たちも合流し、とても賑やかな会になりました。写真は、六甲学院生が披露したショート・コントや物まねで盛り上がっているところです。最後は全員で、「ふっこうのかけ橋」のテーマソング、"Let's Cross the Bridge!"を元気よく歌って解散。若者たちの力は、本当にすごいなと実感するひと時でした。
3.松浦司教様からのメッセージ
 「振り返りと感謝の集い」の冒頭で読み上げた、大阪教区補佐司教の松浦悟郎師よりのメッセージをご紹介しておきます。
 子どもたちが笑顔で走り回る、海ではしゃぐ・・・。この当たり前の光景がとても喜ばしく映り、いつまでも続いてほしいと願いながら一日半、私も彼らと一緒に過ごしました。その中でいくつか感じたことがあります。
 まず、神戸地区が中心になってこのような企画を立て、多くの協力者を得て実現したことはさすが神戸地区!と感心しました。何よりも福島から子供たちや保護者たちを招くだけではなく、神戸地区の子供たちも信徒もたくさん参加し、交流を深められたこと、また神戸内にあるカトリック学校や公立の高校からも多くの高校生、大学生がかけつけてくれたことで、本当に大きな輪に広がっていき良かったと思います。今後も生きたつながりが続くことを願っています。
 それから、複雑な思いも正直に感じました。放射能という見えない毒に対する恐れはどれだけ子供たちの、また母親たちの心に大きな影響を及ぼしでいるのだろうかと。このことはそういう状況に自分が置かれないと分からないことだと思いますが、子どもたちののびのびした顔から逆にそれを感じてしまいます。普通に外で遊べる、空気が吸えることさえ脅かされる文明とはいったい何だろうかと思わざるを得ません。
 このプロジェクトが、ここで生まれたつながりを育てること、また感じたこと、疑問に思ったことを分かち合い、人間らしい当たり前の生活がおくれる社会を一緒につくっていこうとする連帯に育っていくことを心から願います。