フォト・ライブラリー(312)初秋の明日香村散策〜稲淵の棚田と彼岸花

初秋の明日香村・彼岸花に彩られた棚田〜前半

先週の木曜日、さわやかな秋の空に誘われて奈良県、明日香村まで行ってきました。「国のまほろば」大和の国で、光り輝く日本の秋を満喫しようということです。

まず訪れたのは、日本棚田百選にも入っている全国屈指の棚田、稲淵の棚田。近鉄飛鳥駅からレンタサイクルを借り、のどかな明日香の里を30分ほど走っていくと、まるで日本の原風景のような見事な棚田が現れます。

真っ赤な彼岸花と金色に色づいた稲穂のコントラストが美しかったです。彼岸花は、棚田の畦道がネズミやモグラに崩されないよう有毒な根で守っているそうですね。

刈り入れが終わった田には、稲わらの束が干されていました。まさに日本の秋の風景です。

畦道に咲いた白い彼岸花。向こう側に咲いている赤い彼岸花、緑の草、そして真っ青な空の組み合わせが絶妙です。

棚田の中の遊歩道を歩いて、2時間あまりで稲淵の全体を見て回ることができます。とても気持ちのよい散歩道です。

土手一面に咲いた彼岸花。きっとこれも、ネズミやモグラから土手を守るために植えられたものなのでしょう。

畦道を歩いていると、ときどき真っ白な彼岸花を見かけます。まるで、ハマユウの花(ヒガンバナ科)のようですね。

あっと驚く、オレンジ色の彼岸花。赤や白、黄色は見たことがありすが、こんな色のは初めてです。ある土手に固まって咲いていました。

彼岸花の咲く小道をのんびりと歩いているうちに、だんだん心が軽くなっていくのを感じました。きっと、風景を通して神の癒しの霊が働いているのでしょう。