冬の草津温泉
正月休みを利用して、母と一緒に群馬県の草津温泉に行ってきました。わたしの実家から草津までは特急列車で約2時間。子どもの頃から何度も行ったことがある、なじみ深い温泉です。
ライトアップされた夜の湯畑。もくもくと湧き上がり、刻一刻と形を変えていく湯煙に光が当たって、とても幻想的な景色を作り出しています。湯畑というのは、草津温泉の真ん中にある、「湯の花」をとるための施設です。
老舗の旅館が建ち並ぶ温泉街。日本書紀にまで遡る歴史を持つ有馬温泉にはかないませんが、室町時代くらいまでは歴史をさかのぼれるそうです。お湯の湧出量は、なんと毎分6400リットルで文句なく日本一です。
草津温泉の雪の朝。雪雲の向こう側から、ぼんやりと太陽が姿を見せています。今回の滞在中、草津はずっと雪でした。
昼間の温泉街。温泉まんじゅう屋さんが何軒も軒を連ね、競い合っています。温泉まんじゅうは、草津が発祥の地という説もあるそうです。
店の軒先で、できたてほやほや、湯気のたったおまんじゅうを無料で配っていました。熱いお茶のサービスもついて、思わず「ここで買って行こうか」という気分にさせられます。
草津といえばやはりこの「湯もみ」でしょう。「草津よいとこ、一度はおいで。お湯の中にも、こぉりゃ花が咲くよ〜」というお馴染みの歌に合わせて、温泉の温度を下げるために板でお湯をかき混ぜます。
温泉街を流れる川は、お湯が混じっているためにいつも湯気を立てています。不思議な光景ですね。
降りしきる雪の向こう側に、ぼんやりと太陽が見えます。気温は、−8度でした。
写真を通して、冬の草津温泉の雰囲気を味わっていただくことができたでしょうか。元旦まで仕事が続いて張りつめていた心が、温泉のおかげてすっかりほぐれました。久しぶりに母ともゆっくり話すことができ、心も体もほかほかと温かくなった今回の温泉旅行でした。