フォト・ライブラリー(341)冬の上尾

冬の上尾

先日、上尾に帰省したときの写真です。朝、庭を散歩してまず驚いたのが霜柱。子どもの頃は、毎朝、霜柱をざくざく踏みながら小学校に通ったものでした。都会では見られない冬の風物詩です。

陽当たりのいい場所に植えられたロウバイが、一足早く花を咲かせていました。春に一番乗りです。

玄関先に植えられたハボタン。お正月には欠かせない植物ですね。

母の趣味は園芸。もともと園芸農家をしていたので当然かもしれませんが、なかなか見事に咲かせています。

実を収穫しないまま冬を迎えた柿の木が、ヒヨドリたちのレストランになっていました。朝から響く賑やかな鳴き声で目が覚めました。

独り暮らしの母は、柿がなっても幾つかしか取りません。残りはすべて「木守柿」(きもりがき)となって、鳥たちを養います。

たくさんのヒヨドリがやってきますが、全てをつついてしまわないのが不思議です。春までもたせるため、計画的につついているのかもしれません。

夕暮れどきの上尾の空。NTTの電波塔が、冬の空に高く聳えています。これができたのは、わたしが小学生のときのことでした。

母に車で送ってもらって上尾駅へ。神戸までの切符を買ってふと西の方を見ると、夕焼け空のグラデーションの中に富士山の影がくっきりと浮かび上がっていました。

お正月にはやっぱり富士山。思いがけない風景のプレゼントをもらって、まるで神様から励まされたような気持ちになりました。恵み豊かな新年のスタートです。