フォト・ライブラリー(341)阪神淡路大震災から18年「1.17の集い」

阪神淡路大震災から18年「1.17の集い」

阪神淡路大震災の発生から18年となる今日、震災が発生した午前5時46分に合わせて追悼集会が行われました。毎年、神戸市が呼びかけて開催しているものです。

会場は、年末に神戸ルミナリエや、ホームレスの皆さんのための越年・越冬炊き出しが行われた東遊園地。ルミナリエ阪神淡路大震災で傷ついた人々の心を励ますために始まり、越年・越冬炊き出しは震災でより厳しい状況に置かれたホームレスの皆さんのために炊き出しをしたことに由来しています。

それぞれの思いを込めて、参加者の一人一人がろうそくに火をともします。神戸には、あの震災で家族や親戚、友人を亡くした方が何万人もおられるのです。

風の中でゆらめく炎のはかなさが、まるで私たちの命のはかなさを表しているかのようでした。亡くなった方々の無念さ、彼らがどれだけ生きたかったかを思い起こし、一日一日を大切に生きたいと思います。

震災から立ち上がる神戸の希望のしるしとして灯された「1.17希望の灯り」の台座には、こんな詩が刻まれています。「震災が奪ったもの 命 仕事 団欒(だんらん) 街並み 思い出・・・たった一秒先が予知できない人間の限界・・・ 震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆(きずな)仲間」。

事故や災害は、1秒後に私たちを襲うかもしれません。しかし、私たちはその可能性を否定し、まだ何年も生きられるかのように振る舞っています。人間の限界を思い起こし、今を精いっぱいに生きたいと思います。

震災記念碑で行われた追悼式典で、1人のお母さんが、「震災で傷ついた10歳の娘を、病院に連れて行くこともできないまま死なせてしまった」と辛そうに語っておられました。神の無限の慈しみによって、すべての痛みが贖われ、傷が癒されるよう祈らずにいられません。