フォト・ライブラリー(342)神戸市立森林植物園「野鳥の森」

神戸市立森林植物園「野鳥の森」

お正月に埼玉の実家に帰ったとき、部屋の窓から見えるヒヨドリたちの生態に感動し、これまで鳥たちにあまり注意を払ってこなかったことを深く反省。今回は、野鳥を観察するために森林植物園に行ってみました。森林植物園には大きな「野鳥の森」があり、兵庫県で有数の探鳥ポイントになっています。

モクレンが、無数の冬芽をつけていました。冬枯れの森林植物園ですが、春に向かって着々と準備は進んでいます。

遠くからピヨピヨと賑やかな鳥たちの声が聞こえてきたので近づいてみると、ヤマガラの群れがナンキンハゼの実をついばんでいました

大きな実をしっかりと掴んでついばみます。人間が見ても、何かおいしそうな形の実です。

枝から枝へと飛び回りながら、手当たり次第に実をつついていくヤマガラ。茶色の羽毛が暖かそうですね。

冬枯れの森を、鳥を探しながら歩いてゆきます。葉が落ちて視界が開けた冬の森は、野鳥探しにもってこいです。

高い木の上で大きな声で鳴いていたのは、キツツキの一種、アオゲラ。この森で越冬しているようですね。

水が抜かれた長谷池も、これはこれでなかなかきれいです。

紫色の実をびっしりつけたトウネズミモチの木には、メジロたちが群れていました。口を大きく開けて、大きな実を一気に呑み込んでしまいます。

これは、渡り鳥のジョウビタキチベットや中国北部から、数百キロを旅して日本にやって来る鳥です。こんな小さな体で、よくここまでやって来たものだと感動せずにいられません。

こちらはジョウビタキのメス。体色は地味ですが、とても愛らしい鳥です。「ヒチヒチヒチ」という鳴き声も印象に残りました。

冬枯れの森林植物絵に訪れるのは、野鳥を見に来る人たちばかり。ときどきすれ違う人たちは、皆、首から双眼鏡を下げていました。冬の森の豊かさを知っている、賢明な人たちです。これからは、わたしも回心してもっと鳥たちに関心を持ちたいと思います。