フォト・ライブラリー(347)冬の大阪城公園〜野鳥たちの世界5

冬の大阪城公園〜野鳥たちの世界5

大阪教区宣教司牧評議会に参加するため、大阪城公園駅から玉造教会を目指して歩いたときに見かけた鳥たちの写真です。森に入ると、あちこちでシロハラが落ち葉の中に舞い降り、餌をさがしていました。

ハトも森の中で食事中。ハトというと人から餌をもらって食べているイメージがありますが、こんな姿を見ると、やはりハトも厳しい自然の中で懸命に生きる野鳥なのだということが分かります。

警戒心が強いシメですが、この日は低い枝に止まっていました。餌を物色中のようです。

森の中の水場には、ヒヨドリたちがたくさん集まっていました。

突然、そのうちの一匹が水の中にジャンプ。羽で勢いよく水滴を飛ばしながら、水浴びを始めました。この日の温度は4度くらいしかありませんでしたが、よほど体がかゆかったのかもしれません。

森を抜けて階段を登り、大阪ピースセンターの庭へ。低木が多いこの辺りには、いつもメジロシジュウカラの群れがいます。

シジュウカラが、羽でうまくバランスを取ながら難しい形の枝を登っていきます。

メジロシジュウカラがいるということは、もしかして」と思って辺りを見回すと、いました。日本最少の鳥、キクイタダキです。

キクイタダキの名は、頭の上にある黄色い部分が、キクの花びらに見えることからついた名前。「キクを戴いている」ということですね。ちょっと意外ですが、ラテン語の学名は"Regulus regulus"で、「小さな王様」という意味です。

大きな木をじっと見上げていますが、これは今からこの鳥に独特のある行動をとり始める前触れです。

始まりました。この鳥は、なんと羽をばたばたさせながら木の幹を登り、その間に餌を探すのです。「木登り鳥」ですね。

飛んだり跳ねたり木に登ったり、生き生きと動き回るこの鳥ですが、体長10センチで、体重はなんと5-6グラムしかありません。ちょうど100円玉と同じくらいの重さです。一体どこから力が出てくるのか、生命の神秘に感動せざるをえません。神様は、本当に偉大な方ですね。