【新教皇選出!】


教皇選出!
 もう皆さんご存知の通り、アルゼンチンの枢機卿イエズス会員のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ師が新教皇に選出されました。新教皇選出に関連する、これまでの情報をまとめておきたいと思います。
■略歴■
1936年12月17日、アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。1969年12月13日、司祭叙階。1973年、終生誓願宣立。イエズス会管区長、神学院長を経て1992年5月20日ブエノスアイレス教区補佐司教に就任。1998年2月28日、同教区大司教として着座。2013年3月13日、イエズス会員として初の教皇に選出される。
■人柄■
バスで移動し、定期的にスラム街の貧しい人々を訪れ、簡素なアパートに住んで自炊生活。街の人々からは、「ホルヘ神父」と呼ばれ親しまれていたそうです。
■最初の挨拶・抜粋■
コンクラーベの責務が、ローマに司教を与えることなのは皆さんご存知でしょう。私の兄弟である枢機卿たちは、ローマの司教を見つけるためにほとんど地の果てまで行きました。ですが、いま私たちはこうしてここにいます。ローマの教区共同体からの歓迎に感謝します。」
「最初に、私たちの名誉司教ベネディクト16世のために祈りたいと思います。主がベネディクト16世を祝福し、マリアが守ってくださいますように。(主の祈り、アヴェ・マリア、栄唱)」
「さあ、この旅を始めましょう。すべての教会を愛のうちに統治するローマ教会の旅、愛によって結ばれた兄弟の絆の旅、互いへの信頼の旅を。全世界が、兄弟の絆を強く感じられるよう祈りましょう。」
⇒この挨拶の様子は"Vatican Player"でご覧になれます。 http://www.vatican.va/video/index.html
■就任ミサ■
3月19日、聖ヨセフの祭日。9:30(ローマ時間)より。
■池長潤大司教の談話■
大阪教区大司教カトリック司教協議会会長の池長潤師が談話を発表しています。カトリック新聞のHPからご覧ください。⇒ http://www.cathoshin.com/2013/03/14/new-pope-cbcj/
イエズス会総会長ニコラス師の談話・抜粋■
イエズス会の名において、枢機卿ホルヘ・マリア・ベルゴリオS.J.が新教皇に選出されたことを神に感謝します。これは、教会に希望にあふれた道を開くものです。すべてのイエズス会員は、祈りをもって私たちの兄弟に寄り添います。そして、新教皇には、この重大な時期に教会を導く責任を受けてくださったことを感謝します。」
■新教皇のジョーク■
 昨夜、教皇専用リムジンを断り、枢機卿宿舎までバスで帰った新教皇。同僚の枢機卿たちが教皇選出を祝って乾杯すると、「皆さんがしたことを、神がゆるしてくださいますように」と応じたとのこと。(バチカン・ラジオより)
■個人的な感想■
・新教皇がお選びになった教皇名フランシスコ、貧しい人々の友であったアッシジのフランシスコと、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルの両方を連想させ、新教皇のイメージににぴったりの名前ですね。
・新教皇フランシスコ1世はバスで移動し、簡素なアパートに住み、自炊していたと報じられていますが、日本で長年働かれたイエズス会の現総会長、アドルフォ・ニコラス神父も東京の建築会社の寮の一室を借りて、自炊生活をしておられた方。時代が、そちらの方向に向かって急旋回しているようです。
マザー・テレサは12歳のとき、貧しい人々の友、アッシジのフランシスコの伝記を読んで自分も貧しい人々に奉仕とようと決意。18歳のとき、イエズス会の精神を生きる女子修道会に入会しました。フランシスコとイエズス会は、マザー・テレサの中でも出会っていたようです。